最新情報・コラム

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2017/07/29

「フィガロの結婚」全公演終了いたしました!

おかげさまで、「フィガロの結婚」は、7月29日(土)篠山公演で大千穐楽を迎え、全10公演を終了いたしました。
本公演は、西宮を飛び出し、姫路、篠山と県内ツアーを展開!どの会場でも皆様のあたたかい拍手、笑い声に包まれ、大盛況で幕を閉じることができました。
ご来場、ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました!
全公演終了、ということでまだお見せしていなかった舞台写真をいくつか・・・

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2017/07/25

西宮公演 千穐楽を迎えました!

7月23日(日)、「フィガロの結婚」は西宮全8公演の千穐楽を迎えました!
客席はスタンディングオベーションとなり、いつまでも熱い拍手が鳴り続けました。 ステージ上にはキャストに加え、佐渡監督やオーケストラのメンバーも登場。何度もカーテンコールに応じました。
熱いご声援をくださった皆さま、本当にありがとうございました!

熱い熱い「フィガロ」の夏はまだ終わりません!
舞台を撤収した後、スタッフはそのまま姫路へ!
7月26日(水)姫路公演、29日(土)篠山公演でお会いしましょう!

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2017/07/15

「フィガロの結婚」が開幕しました!

7/14(金)、「フィガロの結婚」が開幕しました!
軽やかな序曲が始まり、これから始まるドラマへの期待に胸が高鳴ります。
幕が上がるとそこはフィガロの部屋。フィガロとスザンナの二重唱で始まります。その後は、次々と登場する個性豊かで曲者揃いな登場人物たちにより、ドラマが目まぐるしく展開していきます。全編を通じて美しいアリア、華やかなアンサンブルで彩られ、あっという間の3時間半。

初日のカーテンコールには演出家のデヴィッド・ニース氏、装置・衣裳デザインのロバート・パージオラ氏も登場。鳴り止まない拍手に何度も応え、大興奮のうちに初日の幕が下りました。


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2017/07/14

前夜祭が開催されました!

毎年恒例のオペラ前夜祭が、13日、センター前の高松公園で開催されました。

地元西宮の瓦木中学校、平木中学校、深津中学校、そして篠山市から篠山東中学校の4校の吹奏楽部、計約160名が参加。 合同演奏で「サタデー・ナイト」、佐渡監督の指揮により「アフリカン・シンフォニー」も演奏、華やかなオープニングとなりました。


続いて、紙芝居de「フィガロの結婚」、ラブラブさんいらっしゃい、ゲスト(リピート山中さん)を招いてのコーナーが続き、 「さきどり!『フィガロの結婚』」では、オペラ本公演の1コマを。『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」など数曲を披露。 みなさん足を止めてうっとりと聴き入っていました。


最後は、すっかり恒例となった「にしきたずっと節」。来場された皆さんも参加され楽しい時間となりました。

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2017/07/14

オペラ創造ワークショップ&バックステージツアーが開催されました!

13日、翌日に初日を控えたKOBELCO大ホールで、オペラ創造ワークショップ&バックステージツアーが開催されました。
どのような意図で今回の『フィガロの結婚』が創られてきたのか、そのポイントが解説されました。

【出演】 デヴィッド・ニース(演出)
     ロバート・パージオラ(舞台装置デザイン・衣裳デザイン)
     高沢立生(照明デザイン)
     佐渡 裕(指揮、兵庫県立芸術文化センター芸術監督)

【司会】 小栗哲家(プロデューサー)

最初に、演出のデヴィッド・ニースさんが今回の演出意図について語りました。今回のプロダクションは、「フィガロの結婚」本来の時代設定(18世紀後半、フランス革命前夜)をそのまま反映しています。 時代の置き換えや読み換えなどをせず、モーツァルトの世界観を伝えたいとベストを尽くしたとのことです。また、「フィガロ三部作」(カロン・ド・ボーマルシェが書いた「セビリャの理髪師」、「フィガロの結婚」、 「罪ある母」の3作)のうち、「フィガロの結婚」の前作にあたる「セビリャの理髪師」の世界と繋がるような工夫がなされています。床屋の椅子や、髭剃り、フィガロが伯爵夫人の髪を整える仕草…など、 フィガロが理髪師であったことが分かるような小道具や行動がいくつもちりばめられていますので、ぜひ探してみてください。
また今回の重要なアイテムの一つが紙(書類)だといいます。“辞令”だったり“手紙”が劇の象徴となっていて、それらがどこへ行って、どうなっているかに注目してみると面白いですよ、と観劇のヒントを教えてくれました。



3幕の場面でワークショップが行われました

舞台装置デザイン・衣裳デザインのロバート・パージオラさんは「フィガロの結婚」に携わるのは実に8回目とのこと。 今までにも18世紀のスタイルで手がけたことがあるそうですが、今回は今までで一番“描き”が多く、家具などもほとんどが絵で表現されています。 舞台はスロープ状になっていて、奥行きを感じさせる描き方になっています。また彼のデザインした絵の書き割りは、 2013年に芸術監督プロデュースオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を手がけた際と同じ日本の会社が前回に続き担当。パージオラさんは日本の技術の高さに大変満足していて、とても信頼していると言います。 今回も非常に繊細で美しい舞台装置をご覧いただけますのでぜひお楽しみに。
その装置デザインの美しさをより際立たせるのが照明です。照明が入ると平面であるはずの絵がぐっと立体的になりまた違った印象が生まれます。
その後、佐渡監督が登場し、音楽的な解説を行いました。モーツァルトの音楽の美しさ、調性の話や神々しいまでのアリアやアンサンブルの魅力などを存分に語りました。


繊細できらびやかな衣裳に囲まれて

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2017/07/07

「フィガロの結婚」アルマヴィーヴァ伯爵夫人役
出演者変更のお知らせ

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017「フィガロの結婚」にアルマヴィーヴァ伯爵夫人役で出演を予定しておりましたケイト・ロイヤル氏が、ご本人の事情により来日できなくなりました。
代わって、キレボヒリ・ビーソン氏が同役で出演いたします。

【出演予定日程】
7/14(金), 16(日), 19(水), 21(金), 23(日)


キレボヒリ・ビーソン氏は、2013年、アムステルダムで開催された国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールでファイナリストとして注目を集め、翌年、タンペレ・オペラ(フィンランド)に 「フィガロの結婚」伯爵夫人役で出演。 16年には、トリノ王立歌劇場、バイエルン国立歌劇場などにデビュー。舞台栄えする存在感、デリケートな音楽性、そして強靭な声により、急速に国際的なキャリアを築いている今注目のソプラノ歌手です。

キレボヒリ・ビーソン氏のプロフィールはこちらから

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2017/06/27

上演予定時間および休憩回数変更のお知らせ

「フィガロの結婚」の上演予定時間についてお知らせいたします。

第1幕:50分/第2幕:50分/休憩:25分 ★/第3幕:40分/第4幕:40分
【合計 約3時間35分】


★休憩回数が当初の予定(2回)から1回に変更となっております。

★姫路・篠山公演では、第1幕と第2幕の間に15分、第2幕と第3幕の間に20分の休憩を挟みます。

※新制作ですので変更の可能性があります。最終的な上演時間は当日ホワイエ内に掲示いたします。

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2017/06/27

公開リハーサル&ワークショップ
たくさんのご応募ありがとうございました!

「フィガロの結婚」公開リハーサル&ワークショップは、6月15日(当日消印有効)をもって応募を締め切りました。
今回も定員(公開リハーサル:各日400名、ワークショップ:500名)を上回るご応募をいただき、厳正な抽選により、ご来場者を決定いたしました。

応募総数
◎公開リハーサル
11日(火) 1,489通(参加希望人数:2,744名)
12日(水) 1,535通(参加希望人数:2,813名)
◎ワークショップ
13日(木) 559通(参加希望人数:964名)

結果は、ご応募いただいた皆様に、6月27日(火)に返信ハガキを投函し、お知らせしております。
たくさんのご応募ありがとうございました。

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2017/06/21

「フィガロの結婚」ワンコイン・プレ・レクチャー第2回が開催されました!

500円で気軽に楽しく学べるオペラ講座として毎年好評のワンコイン・プレ・レクチャー。5月に続き第2回目となる今回は、講師にオペラ、古楽、指揮、作曲(!)と 実にマルチな才能で活躍される根本卓也さんをお迎えし、『モーツァルト珠玉の歌芝居~音楽と演劇のマリアージュ』と題し開催しました。
舞台上にはピアノとチェンバロが置かれ、根本さんによるピアノ、チェンバロの実演や歌手の皆さんによる歌も交えてのレクチャー。 柔らかで親しみやすいトークに和やかな雰囲気の中、お客様には楽しい時間をお過ごしいただけたことと思います!
そんなプレレクチャーの内容をほんの少しご紹介しましょう・・・



チェンバロの特色を解説する根本卓也さん

チェンバロとピアノ
まずはチェンバロによる「フィガロの結婚」序曲で華やかにスタート!チェンバロの仕組み、ピアノとの違いなど映像を交えて分かりやすくレクチャー。
その後、ソプラノの楠永陽子さんが登場、スザンナのアリア「ついにその時が来たわ」を①ピアノ伴奏、②チェンバロ伴奏により披露。 ピアノによる豪華な伴奏ももちろん素敵ですが、もともとが弦楽器によるピッチカートの伴奏ということで、チェンバロの音色がこのアリアにぴったりはまったようでした。

「音楽と演劇のマリアージュ」
16世紀半ば、主にフィレンツェを中心とした貴族たちがサロンに集い、理想の文化を見出そうとしていました。そして彼らが古代ギリシャ悲劇を復活させようと作り上げたものが、オペラの誕生につながっていきます。 このオペラがやがて、物語を進行する「レチタティーヴォ」だけでなく、時間を止めて心情を歌う「アリア」が分離し、アリアに重きが置かれるようになってくるのです。

♪伯爵とスザンナの二重唱「憎いぞ!なぜこれまでつれなくした」
レチタティーヴォを日本語、大阪弁、原語、と3パターンで見事に演唱!
左から根本卓也さん(チェンバロ)、木村孝夫さん(バリトン)、楠永陽子さん(ソプラノ)


キャラクター描写としての音楽形式
「フィガロの結婚」では様々な階級、世代のキャラクターが登場します。その対立が、音楽形式によって書き分けられています。しかもただ単純に書き分けられているだけでなく様々な意図が潜んでいるんです! 例えば、トランペット、ティンパニは貴族の象徴として用いられる楽器ですが、平民のフィガロにも意図的に用いています。 これはフィガロが実は貴族である(後に判明する)ことだけでなく、平民による下克上を暗示しているのです!

♪バジリオのアリア「あの年頃、まだよく働かなかったころ」
谷浩一郎さん(テノール)の魅力が爆発!

このほかにもテンポのお話やアンサンブルのことなど、質疑応答も交え盛りだくさんの内容で充実の90分。
様々な角度から「フィガロ」の魅力に迫りました。

♪伯爵、バジリオ、スザンナの三重唱「なんたること!すぐにあいつを捕まえてこい!」

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2017/06/18

前夜祭&オペラウィーク 今年も開催いたします!

今年もプロデュースオペラ本公演の開幕前夜、にしきたの街をあげてオペラを盛り上げる「前夜祭」を開催いたします!
歌あり、踊りあり、もちろんおいしい屋台もあり!ぜひみなさまお越しください♪

また前夜祭に先がけて、オペラウィークも開催します。さまざまな企画・イベントを予定しております。
すべてのイベント、いずれも参加費無料です。どうぞお楽しみください!

<「フィガロの結婚」前夜祭 ~いつもこころに被災地を~>
日時:7月13日(木) 4:00PM~ 
会場:高松公園
備考:雨天時は3:00PMより芸術文化センター1階エントランス前にて整理券を配布します。

えほん読み聞かせイベント
(4:00PM~、芸術文化センター1階エントランスにて)

◆兵庫県立ピッコロ劇団の団員による楽しい絵本の読み聞かせ♪
今年は、昨年発売されたばかりの佐渡裕芸術監督原作「はじめてのオーケストラ」の読み聞かせを予定しています!

屋台(4:00PM~6:00PM)
◆オリジナルいか焼き ◆チュロスパフェ ◆油淋鶏から揚げ
◆生ビール ◆かち割りワイン ◆ジンジャーエール ◆コーラ  など
※売切れ次第販売を終了します。

ステージ(5:00PM~6:30PM)
◆毎年大好評!中学校吹奏楽部による前夜祭開幕ファンファーレ♪
◆紙芝居de「フィガロの結婚」
◆ラブラブさんいらっしゃい!
◆さきどり!「フィガロの結婚」
◆やっぱり最後は“にしきたずっと節”

<にしきたオペラウィーク>
前夜祭に先がけて、にしきたの様々な会場でイベントを開催!にしきたがオペラに染まる!

1.音楽イベント
日時:6月25日(日) 12:30PM~1:00PM頃
会場:阪急西宮ガーデンズ(1F・ウェルカムガーデン)
出演:宝塚笛の会ヴィオレットリアン(安藤史子、松田晴香、珍坂ゆきこ、高城克枝)
★「フィガロの結婚」の名曲をフルートカルテットでおとどけ!

2.音楽イベント
日時:7月1日(土) 2:00PM~2:30PM頃
会場:アクタ西宮  東館2階 中央ひろば
出演者:髙嶋優羽(ソプラノ)、北野友梨(ピアノ)
★「フィガロの結婚」にちなんだ曲で美しい歌声をご堪能あれ!

3.フィガロの結婚とモーツァルトを少し勉強しましょう(先着30名)
日時:7月8日(土) 10:00AM~
会場:西宮公同教会
★難しく思われがちな「オペラ」を楽しく体験して、本編にそなえましょう♪
※当日の先着30名様までです。受付開始は、9:30から。

4.オペラ グルメ&マルシェウィーク
期間:6月25日(日)~7月23日(日)
オペラとあわせて、にしきたの街でお食事やショッピングをお楽しみください!
にしきたのお店が、オペラにちなんだ特別メニューや、特別サービスを提供。

なんと今年は、QUOカードがあたる!スタンプラリーも実施します!
2017グルメ&マルシェウィーク チラシ【表】(PDF/338KB)
2017グルメ&マルシェウィーク チラシ【裏】(PDF/521KB)

こちらのチラシは協賛店舗や、スタンプラリー応募箱設置場所などに設置しております(6月25日(日)より設置予定)。
また上記の各イベントやオペラ「フィガロの結婚」でも配布いたします。

さまざまなイベントでオペラ「フィガロの結婚」にむけて、街中が盛り上がります!
どうぞみなさま、ぜひ一緒にお楽しみください♪

お問い合わせ:西北活性化協議会 078-907-5847(10:00AM~6:00PM/月・金曜休み)
参加費:いずれも無料
主催:西北活性化協議会(アクタ西宮振興会、にしきた商店街、阪急西宮ガーデンズ、兵庫県立芸術文化センター)
後援:西宮市 協賛:プレラにしのみや管理組合

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2017/06/10

中村恵理 SPECIAL INTERVIEW
一回観て欲しい、百回観て面白い。
それが「フィガロの結婚」です。

今回、「フィガロの結婚」でスザンナ役を演じる中村恵理さん。
昨年11月にウィーン国立歌劇場デビューを果たすなど、今、世界が注目する逸材です。
中村さんは、兵庫県川西市出身。まさに、関西から世界に羽ばたいた中村さんに、音楽を志したきっかけから海外での目覚ましい活躍まで、お話を伺いました。

◆最初は吹奏楽少女
トロンボーンを吹いていたそうですね。
中学時代は吹奏楽部で、当時、西宮北口にあった西宮球場で行われていた「3000人の吹奏楽」に3年間出ていました! 音楽の先生になって吹奏楽部の顧問になるのがその頃の夢でした。

なぜ歌を志すことに?
高校2年生の冬に、阪神淡路大震災がありました。 私のところは、家が全壊するなどの被害はなかったのですが、電気も止まり、毛布にくるまって震えていたのを覚えています。 もちろん、ピアノの練習などできる環境ではなく、音大に進学する夢も一度は諦めました。 毎日、今日のお風呂をどうするか?というのが一番の話題でしたから。 そんな時、高校の先生が、近隣の皆さんを励ましたいと学校で第九のコンサートを企画したんです。 そこで歌ってみたら、「髙い声でるやん!」と。すぐに声楽の先生を紹介されて、大阪音楽大学の声楽科を受けることになりました。

大学院終了後に、新国立劇場の研修所へ進みます。
大学でオペラの魅力にはまり、歌を続けたいと思ったものの父親は大反対でした。 音楽の先生になる、という約束でしたから。悩んでいる時に、大学の先輩の晴雅彦さんが新国立劇場オペラ研修所のパンフレットを持ってきたくれたんです。 奨学金をもらいながら勉強できるよと。でも、まだ大阪音大から合格した人はいなくて「これで落ちたら諦めよう」と。結果は合格。晴さんにはとても感謝しています。

◆人生を変えた、ネトレプコの代役

研修所修了後は拠点を海外に移されます。2008年に英国ロイヤル・オペラ・ハウスの若手歌手育成コースに合格。 翌年、ネトレプコの代役で主役デビューを果たし、大きな話題になりました。

まさに、私の人生を変えた日です。「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタでした。 代役の話が来たのは前日で、その夜は一睡もできませんでしたね。でも、引き受けたからにはやり遂げようと。 何より、劇場が私を信用してくれたことが嬉しかった。
ジュリエッタは、最初ヴェールで顔を隠して登場するんです。ヴェールをあげると、2000人、4000の目がめった刺し(!)。
今思い出しても身震いします。緊張しましたが、共演者、劇場スタッフにとても助けられました。ロメオ役のエリーナ・ガランチャが、何度も「大丈夫だよ」って声をかけてくれて。
カーテンコールで、私が出た瞬間に客席が“うわあ”って湧いたんです。まさかそうなるとは思わなくて…今思い出しても、人生最高のカーテンコールですね。

この年、英国・カーディフ国際声楽コンクールでファイナルに残ります。
日本ではあまり知られていませんが、このコンクールはオペラ界の注目度がとても高い。 ファイナルに残ってすぐに、バイエルン国立歌劇場からオーディションのオファーがあり、また所属事務所もすぐに決まりました。

その後、バイエルン国立歌劇場へ。欧州の一流歌劇場の専属、どういった生活でしたか?
6年間ほぼ毎日通いましたから、もう家のような感覚です。ドイツの歌劇場は稽古期間が短い。月曜に稽古を始めて、日曜には初日。 ハードでしたが、6年間一度も舞台をキャンセルしませんでした。

次期ベルリン・フィルの首席指揮者就任が決まっているキリル・ペトレンコ氏との仕事はいかがでしたか?
ペトレンコの指揮では、「影のない女」「ボリス・ゴドゥノフ」「ナクソス島のアリアドネ」などに出演しました。 彼は自分のやりたいことがはっきりしていて、歌手への要求も高い。でも、本番にこんなに安心できる指揮者はない。 こちらが不安に思っている時は必ず一瞥くれて、上手くいくとオケピの中からグーサインが出るんですよ(!)。

◆キャリアの節目に、「フィガロの結婚」があった
バイエルン国立歌劇場のデビューも「フィガロの結婚」スザンナ役でしたね。
振りかえると、私のキャリアの節目に必ず「フィガロの結婚」がありました。 初めて1本のオペラに取り組んだのが大学院の時、「フィガロの結婚」の伯爵夫人役でした。 そして、新国立研修所在籍時に、バルバリーナ役で新国立劇場にデビュー。 ロイヤル・オペラでも、お亡くなりになる前のサー・コリン・デイヴィスの指揮でスザンナを歌いました。 彼が「君が僕の最後のスザンナだね」とおっしゃった言葉が忘れられません。そして、バイエルン国立歌劇場のデビュー。思い出がたくさんある、とても大切な作品です。

「フィガロの結婚」、そしてスザンナの魅力はなんでしょう。
フィガロの結婚が初演されたのは200年以上昔ですが、登場人物は、現代でも「こんな人いるいる!」という人ばかり。 スザンナからみると、伯爵のやっていることは、セクハラだしパワハラですよね。 伯爵夫人も上司だから、めちゃめちゃ気も遣います。そこを持ち前の機転でくぐり抜けていく。まさに「あるある」な人間ドラマなんです。
スザンナを演じて思うのは、彼女は常に巻き込まれる役、ということ。スザンナの受け方ひとつで、見え方が変わってくる。 例えば1幕で、伯爵の下心をフィガロに伝える場面。今まで言い出せず悪かったと思って言うか、悪びれずに言うかで、全く違うドラマになるんです。 だから何度演じても新しい発見があって面白い。「フィガロ」は必ず1回は観て欲しい、そして100回観ても面白いオペラだと思います。

KOBELCO大ホールに登場するのは、
2007年のワンコイン・コンサート以来です。

10年ぶりに来て思いましたが、ホールがまだまだフレッシュ。とてもいい歳の取り方をしていますね。 ワンコイン・コンサートで一番覚えているのが、「リゴレット」のアリア“麗しき人の名は”。 午前中、11時台のコンサートなのに無謀にもこの曲を入れて、リハーサルでは一番高い音が出なかった。でも本番では出たんです。ホールに助けられた、と思いましたね。
今回、また地元・兵庫の舞台でスザンナを歌わせていただくことになり、とても感慨深く思います。本番では、フィガロと無事結婚できるよう、全力で走り抜けたいと思います!

中村さんのスザンナが本当に楽しみです。ありがとうございました。

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2017/05/18

「フィガロの結婚」ワンコイン・プレ・レクチャー第1回が開催されました!

500円で気軽に楽しく学べるオペラ講座として毎年好評のワンコイン・プレ・レクチャー。第1回目は講師に音楽評論家の堀内修さんをお迎えし、『ウィーンオペラの花形!?「フィガロの結婚」~オモテとウラの物語』と題し開催しました。
「フィガロの結婚」がつくられた当時の時代背景などを丁寧に紐解きながら、貴重な上演映像を織り交ぜてのレクチャー。 堀内さんの穏やかでユーモアに溢れた語り口にあっという間の90分。平日にもかかわらず、午前、午後の部ともたくさんのお客様が楽しく真剣に堀内さんのお話に耳を傾けていました。
ご来場が叶わなかったお客さまのために内容をちょっとご紹介・・・



問題作!?「フィガロの結婚」
原作はフランスの作家ボーマルシェの戯曲。身分制度、貴族社会への風刺がこめられており、当時各地で上演禁止になっていた作品でした。上演禁止となると余計に見たくなるのが人情。ヨーロッパ中でこの作品は話題となります。 オペラ台本を書いたダ・ポンテは「ダメなところは全部削りますので!」と約束し、貴族批判の厳しい部分を念入りにカットすることで何とかオペラの上演にこぎつけます。 オペラ「フィガロの結婚」はあからさまな表現が削られていたとはいえ、そのウラに隠された風刺や批判を当時の人たちは分かっていて、それをニヤリと楽しんでいたのです。
堀内さんいわく「こんなにウラのあるオペラは珍しい」そう。物語のウラで起こっていること、美しいメロディのウラに隠された伏線を感じながら観ると、オペラ「フィガロの結婚」がよりいっそう楽しめること間違いなしですね。

オモテのテーマ、伯爵夫妻の愛の回復
 「フィガロの結婚」は簡単に言うと、“夫の愛が去ったのを悲しんだ伯爵夫人が才知によって伯爵をこらしめ、跪かせて愛を回復する”というお話。 最後は跪く伯爵を許す伯爵夫人。17世紀以降、オペラは「なくしたものを取り返す」というのがテーマとなっていて、 なくした愛を回復するという「フィガロの結婚」は、まさにそのオペラの伝統であると言えます。 しかし、ただの“愛の回復”のストーリーではなく、さまざまなモチーフ(=ウラの物語)が複雑に絡み合ってくるのが、「フィガロの結婚」の醍醐味なのです! ではウラの物語とは・・・?

複雑に絡み合う三角関係
オモテ向きには伯爵夫人は無事に伯爵の愛をとり戻すお話ですが、幾重にも重なった三角関係が複雑に絡みあっていきます。

●伯爵をめぐる三角関係・・・第3幕でスザンナが伯爵をだまし、庭での逢引きを約束する二重唱。 オモテ向きには、伯爵夫人とスザンナが組んで伯爵をだまそうとする歌ですが、よく聴いてみると、伯爵が喜んでいるだけでなく、 スザンナもまた伯爵に魅了されているのが分かります。伯爵とスザンナは深い仲だったのでしょうか!?
●スザンナをめぐる三角関係・・・スザンナをめぐるフィガロと伯爵の三角関係はオモテのお話ですね。この対立は身分の対立にも結びついています。
●ケルビーノをめぐる三角関係・・・一見すると「困った子供」にもみえるケルビーノですが、彼が伯爵夫人に歌う「恋とはどんなものかしら」。 ケルビーノの歌を聴いた伯爵夫人はその気になり、それを見守っているスザンナもまたケルビーノに魅せられてしまいます。 そしてこのケルビーノ、伯爵夫人とスザンナの両方に関心を抱いているのです。この関係、なんともエロティック。。。

オモテのテーマ=“愛の回復”ですが、このオペラで描かれているのはむしろ“愛の喪失”なんだそうです(!)愛の喪失のアリアを伯爵夫人が歌い、またフィガロも愛を失ったと嘆き歌う(こちらは誤解ですが)。 最後には跪いた伯爵を伯爵夫人が許すのですが、その“愛”も束の間のもの。悲哀もまたウラテーマなのかもしれません。

オモテのストーリーだけでも十分に楽しめること間違いなしですが、美しい音楽の裏に隠されたドラマが分かるとより深く楽しめるのではないでしょうか。 ウラに隠されたドラマに毒があったり、なんともエロティックだったり。それがスパイスになって極上の旨味になるのでしょうね。

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2017/04/29

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017 「フィガロの結婚」
公開リハーサル&ワークショップ 参加者募集!

『公開リハーサル』 佐渡監督のプレトークあり
7/11(火)・12(水) 各日とも2:00PM 参加者400名(計800名)
佐渡裕芸術監督が贈る大人気オペラ・シリーズ。今夏の新作は、モーツァルトの最高傑作「フィガロの結婚」。
本番へ向けての緊迫した舞台総稽古を一緒に盛り上げませんか。本番通りの衣裳で行われる最終リハーサル(ゲネプロ)に参加できる貴重な機会です!!

オペラ創造ワークショップ『フィガロの結婚』&バックステージツアー
7/13(木) 3:00PM 参加者500名
翌日に公演初日を控えた劇場で、実際の舞台装置や舞台衣裳を展示しながらオペラを創造する現場作業に携わっているスタッフが制作秘話を語ります!!
制作の裏側をのぞき見ることができるバックステージツアーも実施!
本番がより楽しいものになるのは間違いなし!!

【応募要領】
●応募資格:一般(小学生以上)
●入場料:無料
●応募方法:往復ハガキでお申込みください。ハガキ1枚につき2名様まで申込みできます。
      応募は1組1通限り。
      往信面に①希望日②郵便番号・住所・電話番号③氏名・年齢(1名または2名様分)
      ハガキの返信宛名面に返信先(住所・氏名)を記入し、下記宛先までお送りください。

      〒663-8204 西宮市高松町2-22
      兵庫県立芸術文化センター ○○○○係
      ※希望のイベント名(公開リハーサル●●日/ワークショップ)を記入
      例)公開リハーサル11日 係

●締切:6/15(木)当日消印有効 結果は6/30(金)までに返信ハガキでお知らせします。

*6/1より郵便料金改定のため、応募に使用する往復はがきは、往信・復信とも52円→62円になります。
 ご確認の上、ご応募ください。

*公開リハーサル、ワークショップ両方をお申込みの方は、往復ハガキを2枚ご用意ください。
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当日は当選ハガキをご持参ください(代理不可)。
*今回のご応募で得た個人情報は抽選にのみ使用し、使用後はすみやかに破棄いたします。


2016年「夏の夜の夢」オペラ創造ワークショップの様子

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2017/04/27

【関連企画】ハイライトコンサート 西宮公演が開催されました!

『フィガロの結婚』の名場面をぎゅぎゅっと凝縮した、“ええとこどり”なハイライトコンサート。 洲本公演(4月23日)に続き、4月26、27日に兵庫県立芸術文化センターで開催されました。 関西の第一線で活躍するオペラ歌手たちの熱唱&熱演、ピアノの伊原さんによるとっても楽しく分かりやすい解説に客席は大いに盛り上がりました。
初めての方にも、オペラ好きな方にもご満足いただけること間違いなしの“ええとこどりコンサート”。 まだまだツアーは続きます。観逃した方は、ぜひ県内ツアーもチェックしてくださいね!

★「フィガロの結婚 ハイライトコンサート~ええとこどり!」県内ツアー詳細はこちら
※芸術文化センターでのチケット取り扱いはございません。詳細は各会場にお問い合わせください。


「フィガロの結婚」が作曲された1786年にタイムスリップ! ピアノの伊原敏行さんによる軽妙なトークで客席の空気をぐっと掴みます。
(右)モーツァルトに扮した橋本恵史さん。モーツァルト自ら作品を解説します。
(構成・演出:木村孝夫さん)


次から次へといろんな事件が起こります!歌手のみなさんのコミカルな名演技に客席は大いに沸きました。


もちろん歌でも魅せます。うっとりする独唱から迫力いっぱいの重唱まで、名曲が続きます。


さてさてカップルたちの行く末は・・・?
美しい旋律に酔いしれ、愛すべきキャラクターたちのドタバタ劇に笑いに溢れた2時間でした。

左から:橋本恵史さん(バジリオ/ドン・クルツィオ/ナビゲーター)、萩原次己さん(バルトロ)、鳥山浩詩さん(フィガロ)、 迎 肇聡さん(アルマヴィーヴァ伯爵)、平野雅世さん(アルマヴィーヴァ伯爵夫人)、古瀬まきをさん(スザンナ)、 西村 薫さん(マルチェリーナ)、伊藤絵美さん(ケルビーノ)

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2017/04/25

【関連企画】「フィガロの結婚 ハイライトコンサート~ええとこどり!」
初日・洲本公演が開催されました!

「フィガロの結婚 ハイライトコンサート〜ええとこどり!」県内ツアー、4月23日(日)快晴の洲本で無事に初日が明けました!


          看板も“ええとこどり”仕様でみなさまをお出迎え♪


満員のお客様にお越しいただき、大いに盛り上がりました!


ここから計8ヶ所9公演を回ります。
お近くの会場へぜひお越しください。お待ちしております!
★「フィガロの結婚 ハイライトコンサート~ええとこどり!」県内ツアー詳細はこちら

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2017/04/21

「フィガロの結婚」マルチェリーナ役 出演者変更のお知らせ

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017「フィガロの結婚」にマルチェリーナ役で出演を予定しておりましたセオドラ・ハンズロウ氏が、やむを得ない事情により来日が不可能となりました。
代わって、ロバータ・アレクサンダー氏が出演いたします。

【出演予定日程】
7/14(金), 16(日), 19(水), 21(金), 23(日)


ロバータ・アレクサンダー氏は、1983年「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ役でメトロポリタン歌劇場、1984年「ラ・ボエーム」ミミ役で英国ロイヤル・オペラに華々しくデビュー。 ベルリン、ウィーン、ヴェネツィアの主要オペラハウスで主役を務め、近年は、2014年ミラノ・スカラ座、2016年メトロポリタン歌劇場(ライブ・ビューイング「エレクトラ」で世界配信)に出演し、 今回の演出を務めるデヴィッド・ニース氏の信頼も厚いソプラノ歌手です。

ロバータ・アレクサンダー氏のプロフィールはこちらから

最新情報

2017/04/16

「フィガロの結婚 ハイライトコンサート~ええとこどり!」
出演者変更のお知らせ

4/26(水)・27(木)「フィガロの結婚 ハイライトコンサート~ええとこどり!」に
伯爵夫人役で出演を予定しておりました日隈葉子さんが、やむを得ない事情により出演出来なくなりました。
代わって平野雅世さんが出演いたします。

なお、県内公演各地の伯爵夫人役も変更になっております。
(平野雅世さんと白石優子さんのダブルキャスト)
平野雅世プロフィール(PDF/107KB)  白石優子プロフィール(PDF/106KB)

そしていよいよ県内ツアー初日まであと1週間となりました。
愛と笑いがいっぱいの“フィガロの結婚ええとこどり版”、是非楽しみにお待ちください!

県内公演の各地の伯爵夫人役はこちら↓

◆洲本公演 4/23(日) 3:00PM<完売>
      洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座 平野雅世

◆西宮公演 4/26(水)・27(木)各日2:00PM<完売>
      兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 平野雅世

◆篠山公演 4/30(日) 3:00PM
      篠山市立たんば田園交響ホール 白石優子

◆明石公演 5/7(日) 3:00PM<残席わずか>
      アワーズホール・明石市立市民会館 大ホール 平野雅世

◆養父公演 5/13(土) 7:00PM
      養父市立ビバホール 平野雅世

◆宍粟公演 5/14(日) 3:00PM
      山﨑文化会館 平野雅世

◆赤穂公演 5/21(日) 3:00PM<完売>
      赤穂市文化会館 ハーモニーホール 小ホール 白石優子

◆小野公演 5/28(日) 3:00PM<完売>
      小野市うるおい交流館 エクラホール 平野雅世

コラム

2017/04/13

【コラム】歌劇「フィガロの結婚」上演へ


       神聖ローマ皇帝 ヨーゼフ2世

1780年代前半のモーツァルトは、ウィーンでオペラ作曲家としてなんとか認められたい、そのためには、まず良い題材を選ばなくてはならない、と、様々な台本を読み漁っていたことが、彼の父親へ宛てた手紙からうかがい知れます。
そんなときモーツァルトが目を付けたのが、国際的超話題作となっていたボーマルシェの『フィガロの結婚』だったのです。先述のように、この戯曲は1784年にパリ、コメディ・フランセーズで初演され大ヒットとなりましたから、当然ほかの都市でも、という話になります。 ウィーンでも翌年に上演の計画が持ちあがりますが、皇帝ヨーゼフ2世の命令で中止となっていました。芸術の振興に積極的だった皇帝も、さすがにすんなり許可することはできないほど、社会的影響力の強い作品だったのです。
それでもこの話題作をオペラとしてどうにか上演したい。そこでモーツァルトが声をかけたのが、ダ・ポンテだったのです。ダ・ポンテは直接皇帝と話ができる立場にありました。上演禁止のリスクはあったものの、許可を得られることを信じて彼らは構想を練ります。 ダ・ポンテは、原作から貴族批判の鋭い箇所を削除するなどの翻案をすることで、より皇帝が妥協しやすい台本を作り、交渉も重ねました。その甲斐あって、1786年、晴れてウィーンのブルク劇場で上演をすることが可能になったのです。

コラム

2017/04/04

【コラム】もう一人の天才、台本作家ダ・ポンテ

  • ロレンツォ・ダ・ポンテ

ご存じのとおり、モーツァルトは天才的な作曲家。そして、前述したように原作者ボーマルシェもまた、天才でした。 そしてもう一人、「フィガロの結婚」を傑作たらしめた人物、台本作家のロレンツォ・ダ・ポンテをここに紹介しておきましょう。

ダ・ポンテは1749年、ヴェネツィアから数キロ離れた村で、貧しい革職人の子として生まれました。地元の司祭から援助を得られたため神学校に進み、のちに司祭となり、ヴェネツィアに暮らします。 しかしながら、問題の多い女性関係、自尊心の高すぎる性格、また思想的な面で敵を作ったことが災いしてか、ヴェネツィアを追放されてしまいます。 そこで人づてに行き着いたのが、音楽の都ウィーンでした。そこでモーツァルトのライバルであった作曲家でサリエリと知り合います。 サリエリもヴェネツィア人で、ウィーンの宮廷楽長の地位にありました。その取次により1782年、ダ・ポンテは時の皇帝ヨーゼフ2世への謁見を果たします。 当時「文化先進国」だったイタリアの芸術家はウィーンの宮廷では重宝されていて、ダ・ポンテも皇帝のお気に入りに名を連ねます。
その後すぐに、とはいきませんでしたが、オペラの台本作家として、人気を高めていったダ・ポンテ。そんなころに、とある貴族の屋敷でモーツァルトと出会います。

コラム

2017/03/28

【コラム】革命前夜に華開いた才人、ボーマルシェ

  • カロン・ド・ボーマルシェ

カロン・ド・ボーマルシェという人は18世紀の後半、ただ劇作家として作品を残しただけではなく、宮廷とも密接にかかわり、才気を発揮してフランス革命前夜の社会に暗躍した人物でした。
18世紀という時代が生んだ興味深い人物として、詳細に見ていくと際限がありませんが、すこしだけ彼の生涯をご紹介したいと思います。

ボーマルシェは時計職人の子として生まれ、自らもその職人として宮廷に出入りするようになりました。次第に貴族のご夫人と密接な仲になって彼女が未亡人となった暁には結婚したり、お金で貴族としての職を購入したりして昇りつめていきます。 また音楽の才もあったボーマルシェは、当時の国王ルイ15世の王妃たちの音楽教師を務めもしました。こうして才能を遺憾なく発揮した彼は、その手腕により、政治家、実業家としてめきめきと存在感を高めていきます。 次代の王ルイ16世の時代には外交顧問まで務めました。(マンガのようなお話?!)
「フィガロの結婚」を書いたのは、彼がキャリアの頂点に立った後。本作はよく、そこに描かれる貴族社会への風刺が、フランス革命(1789年)の引き金となったとまでいわれます。 ただし革命当時は、ボーマルシェ自身は旧体制の側に属する保守的な人物とみなされていたよう。革命を逃れて国外に避難し、1796年にパリへ戻りますが、その3年後に脳卒中で亡くなりました。
貴族の出ではないにもかかわらず、才能や人間的な魅力を以て成り上がっていった人物-ボーマルシェもまた、モーツァルトに引けを取らない才人であったのです。

コラム

2017/03/20

【コラム】「フィガロ」三部作

  • ジョアキーノ・ロッシーニ

  • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

  • ダリウス・ミヨー

モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の初演は1786年です。ロッシーニのオペラ「セビリャの理髪師」は1816年ですから、話の筋とは逆に、オペラとしてはロッシーニの方が随分後に作曲されています。 ただしその以前に、パイジェッロという作曲家が「セビリャの理髪師」(1782年初演)を作曲して人気を博しており、その上演はモーツァルトも観ていたかもしれません。

オペラ以前に、そもそも原作を書いたのはカロン・ド・ボーマルシェというフランスの劇作家です。 彼の、「セビリャの理髪師」(1775年初演)に始まり、「フィガロの結婚」(1784年初演)、「罪ある母」(1792年初演)と続く戯曲群は「フィガロ三部作」と呼ばれます。 なかでも「フィガロの結婚」は当初、貴族社会に対する強烈な風刺を含んでいると見なされ、国王ルイ16世自らが上演を禁止させたといわれるほど。 書かれてから初演されるまで、何年も待たねばなりませんでした。しかしながらそのことが、余計に話題を呼び、パリでの初演は大成功だったそう。
ちなみに、三部作の三作目に当たる「罪ある母」は、伯爵夫人ロジーナがケルビーノとの不倫の子を産み育てて・・・(!!)というお話で、20世紀になってから、ダリウス・ミヨーがオペラ化しています。

コラム

2017/03/12

【コラム】「セビリャの理髪師」から「フィガロの結婚」へ

歌劇「フィガロの結婚」の魅力は、素晴らしい音楽と普遍的な人間心理の機微。 込み入った知識がなくとも楽しめる作品ですが、より物語をつかむための予備情報として、すこし、作品の前後関係を整理しておきたいと思います。
「フィガロの結婚」の物語は、原作の筋では2013年にプロデュースオペラでとり上げた「セビリャの理髪師」の続編にあたります。まずはそのお話をおさらいしますと・・・
セビリャの街の理髪師(=「何でも屋」)フィガロは、スペインの貴族アルマヴィーヴァ伯爵に恋の相談を持ちかけられます。 伯爵は、医師バルトロが後見人として籠の鳥のように庇護する娘ロジーナに一目ぼれ。なんとか彼女との恋を成就させたい、というもの。 フィガロの知恵でバルトロを出し抜き、すったもんだの末、ついに伯爵とロジーナは結ばれます。めでたし、めでたし!というところで、歌劇「セビリャの理髪師」は幕を閉じました。

その後日譚が「フィガロの結婚」。伯爵の家臣となったフィガロと、伯爵夫人(=ロジーナ)の小間使いスザンナの結婚式をめぐるお話です。 が、冒頭から不穏な空気。ロジーナに対する伯爵の情熱はもはや冷め、なんと伯爵はスザンナに手を出そうとしているのです!
「セビリャ~」をご覧になった方にとっては、あんなにハッピーエンドだった「セビリャの理髪師」は、あんなに好青年だったアルマヴィーヴァ伯爵は、どこへ行ってしまったの?! という複雑な気持ちからお話がスタートしてしまいますが、いつの時代も、男はみんなこうしたもの。その点はひとまず吞み込んで、物語の顛末を見守ってください。


佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2013「セビリャの理髪師」

最新情報

2017/02/25

「フィガロの結婚」プレコンサートを開催しました!

2月25日、大規模修繕期間ロビーイベントの一環として“オペラ「フィガロの結婚」プレコンサート&皆でうたおう”が開催されました。
バリトン歌手・木村孝夫さんの軽快で分かりやすい解説と共に、オペラの魅力がぎっしり詰まった50分間。愛の歓びや企み、葛藤など様々な心情をうたう作品が紹介されました。
コンサートの最後には、ケルビーノのアリアより「恋とはどんなものかしら」を会場全員で合唱。ロビー全体に歌声が響き渡り、一体感に包まれました。


(左より)フィガロ:鳥山浩詩さん、スザンナ:古瀬まきをさん



(左より)ピアノ:伊原敏行さん、ケルビーノ:伊藤絵美さん、 伯爵・お話:木村孝夫さん



ロビーの様子。たくさんのお客様にご来場いただきました。

7月の歌劇「フィガロの結婚」本公演は2月23日より芸術文化センター会員先行予約を開始しました。
明日26日が一般発売です。残席の少ない日もございますので、お急ぎくださいませ。
★『フィガロの結婚』西宮公演 インターネット予約はこちら

また、「『フィガロの結婚』ハイライトコンサート~ええとこどり!」の西宮公演は、おかげさまで先行予約分の予定枚数を終了、明日26日が一般発売です。
県内各地でのツアー公演もございますので、そちらにもぜひ足をお運びください。
★県内ツアーの詳細はこちら

最新情報

2017/02/17

「フィガロの結婚」公式Twitterはじめました!

いよいよ発売が近づいてきました佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017「フィガロの結婚」。
この度、公式Twitterを開始いたしました!
本公演についての情報や、関連企画やイベントの情報、こぼれ話など、いろいろと発信していきますので、 ぜひチェックしてみてください!

★「フィガロの結婚」公式Twitter

最新情報

2017/02/16

【関連企画情報】ハイライトコンサート&ワンコイン・プレ・レクチャーも同時発売!

  • 『フィガロの結婚』
    ハイライトコンサート
    ~ええとこどり!

  • ワンコイン・
    プレ・レクチャー

『フィガロの結婚』の曲や名場面をぎゅっと凝縮した「ハイライトコンサート」、そして楽しく詳しくオペラ予習ができる「ワンコイン・プレ・レクチャー」を今年も開催いたします。
オペラを100倍楽しむ、おトクで盛りだくさんのプレイベントにぜひお越しください!
いずれも、
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:500円(全席指定・税込)
芸術文化センター会員先行予約受付開始:2/23(木)、一般発売:2/26(日)です。
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『フィガロの結婚』ハイライトコンサート~ええとこどり!
4/26(水)・27(木) 各日2:00PM
[イタリア語上演・日本語字幕付き/約1時間50分・休憩あり]
★インターネット予約はこちらから

『フィガロの結婚』の名場面をぎゅぎゅっと凝縮し、まさに作品の“ええとこどり”をしてしまおうという、贅沢なコンサート。
凄腕のオペラ歌手たちが歌とお芝居で舞台を駆け回り、ピアニストも愉快なお話で大活躍!オペラの魅力をワンコインで楽しめます!

出演:迎 肇聡(アルマヴィーヴァ伯爵)、日隈葉子(アルマヴィーヴァ伯爵夫人)、古瀬まきを(スザンナ)、鳥山浩詩(フィガロ)、伊藤絵美(ケルビーノ)、西村 薫(マルチェリーナ)、萩原次己(バルトロ)、橋本恵史(バジリオ/お話)、伊原敏行(ピアノとお話)
構成・演出:木村孝夫

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【ええとこどり県内ツアー♪】
本公演は、県内7会場でツアー公演も行います。詳しくは各会場へお問い合わせください。
※芸術文化センターでは県内ツアーのチケットお取り扱いはございません。
◆洲本公演 4/23(日) 3:00PM<完売>
      洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座 TEL:0799-25-3321
◆篠山公演 4/30(日) 3:00PM
      篠山市立たんば田園交響ホール TEL:079-552-3600
◆明石公演 5/7(日) 3:00PM<完売>
      アワーズホール・明石市立市民会館 大ホール TEL:078-912-1234
◆養父公演 5/13(土) 7:00PM
      養父市立ビバホール TEL:079-664-1141(養父市立養父公民館)
◆宍粟公演 5/14(日) 3:00PM
      山崎文化会館 TEL:0790-62-5300
◆赤穂公演 5/21(日) 3:00PM<完売>
      赤穂市文化会館 ハーモニーホール 小ホール TEL:0791-43-5111
◆小野公演 5/28(日) 3:00PM<完売>
      小野市うるおい交流館 エクラホール TEL:0794-62-5080
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【ワンコイン・プレ・レクチャー第1回】
ウィーンオペラの花形!?「フィガロの結婚」~オモテとウラの物語

5/16(火)11:30AM / 2:30PM [約90分・休憩なし]
★インターネット予約はこちらから

天才モーツァルトの代表作「フィガロの結婚」は彼の持ち込み企画だった!?作品の誕生秘話から、当時の世相などをひもときます。オペラの達人、堀内修さんによるお話と、数多の上演から選りすぐった映像もお楽しみに。

講師:堀内 修(音楽評論家)

【ワンコイン・プレ・レクチャー第2回】
モーツァルト珠玉の歌芝居~音楽と演劇のマリアージュ

6/20(火)11:30AM / 2:30PM [約90分・休憩なし]※生演奏あり
★インターネット予約はこちらから

アリアの前に話すように歌われる“レチタティーヴォ”って何でしょう?講師が弾くチェンバロと歌手による実演を交えて、音楽と芝居の結びつきに注目したレクチャー。

講師:根本卓也(指揮者、作曲家、チェンバロ奏者)
出演:楠永陽子(ソプラノ)、谷 浩一郎(テノール)、木村孝夫(バリトン)

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2017/02/05

まもなく!先行予約会員NEWSをお届けします!

2月になり、いよいよ「フィガロの結婚」の発売も近づいてまいりました。 発売に向けて、芸術文化センター先行予約会員の皆様には、2/20(月)頃までに会員NEWS2月号をお届けする予定です。 「フィガロの結婚」や関連企画のチラシが同封されておりますので、どうぞお楽しみに!
★先行予約会員へのご登録はこちらから

※先行予約会員NEWS2月号と、同封のチラシに記載されている出演者に変更がございます。予めご了承ください。
 バルトロ役:(変更前)ピーター・ローズ  ⇒ (変更後)アーサー・ウッドレイ

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2017/02/04

制作発表記者会見レポート その1~佐渡裕芸術監督編

2月の発売に先がけて、「フィガロの結婚」の記者会見を行いました。 佐渡裕芸術監督、演出家のデヴィッド・ニースさん、そして兵庫出身で世界的に活躍しているスザンナ役の中村恵理さんに、 公演の魅力や抱負を語っていただきました。
記者会見レポートその1は、佐渡裕芸術監督のコメントをご紹介します。

■神様が与えたかのような美しい音楽
「フィガロの結婚」は、神様が与えてくれたような音に包まれていて、悲しみや怒りなど様々なニュアンスが同時進行で、美しいメロディで表現されています。 このオペラの魅力は、序曲からフィナーレに至るまで、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれているところ。 衣裳の早替えがあったり、ケルビーノのように女性が男性役を演じたりと、たくさんの要素が詰まっています。

■「一緒に作っていく」素晴らしい演出家
「コジ・ファン・トゥッテ」(2014年)に続いて、デヴィッド・ニースさんに演出をお願いします。 「フィガロ」は、下世話なことから上品なことまで、幅広く描かれている複雑な作品です。 「コジ」を作った時に、ニースさんは、非常に色っぽいことも、くだらないことも一緒にできる方だと感じました。 長年の経験を踏まえながら、ただ理想的なことを演出するのではなく、そこに集まったキャストと、 今、自分たちが一緒に作っていくものは何かを考えていく、素晴らしい演出家だと思っています。

■歌手について~仲間たちとの再会と新たな出会い
これまで芸文センターのオペラに何度も出てくれている仲間が再登場してくれます。 中村さんのように、今とても活躍している方との新たな出会いがあることも、大変うれしく思っています。 海外キャストについては、ニースさんからも推薦を得た歌手陣で、素晴らしいアンサンブルになっていくかと思います。 「コジ」で出会ったキャストも、今回また兵庫の舞台を一緒に創ることを楽しみに帰ってきてくれます。

■県内ツアーも開催!
芸文センターは県立の劇場なので、ここで作ったものをなるべく県内たくさんの人に知っていただきたいという思いがあり、今年は、姫路と篠山でも上演します。 「セビリャの理髪師」(2013年)で県内ツアーを行ったときには、オペラの上演ではとても珍しいのですが、フィナーレの曲で自然と手拍子が起き、 みなさまが、自分たちの街で芸文センターのオペラが観られることを、本当に喜んでくださっているのだと感じました。 「フィガロ」を初めて観る方もたくさんいらっしゃると思います。普段の生活を離れて、劇場に来てよかったと思ってもらえる舞台にできればと思います。

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2017/02/04

制作発表記者会見レポート その2~デヴィッド・ニース編

■「コジ・ファン・トゥッテ」に続き、2度目の佐渡オペラ
「コジ・ファン・トゥッテ」(2014年)では、佐渡さんと一緒に、いろいろなことを開拓できて、夢がかなったような思いでした。それは、「一緒に作る」という空気を作ってくれた佐渡さんのおかげです。今回また、「フィガロの結婚」という最高のオペラを、一緒に冒険しながら作れることを幸せに思っています。西宮のお客様は、オペラの素晴らしいエッセンスが味わえる作品を、ヴァリエーション豊かに観ることができて、とてもラッキーだと思います。

■誇張されたキャラクターが示す、大きな葛藤と大きな愛
伯爵夫人は、伯爵の不正や、自分への愛がなくなっていることで、心に大きな空洞を抱えています。それをどう取り戻していいか分からない、そういった気持ちは現代でも共感できるものです。伯爵の理不尽さや滑稽さを、スザンナ、伯爵夫人、フィガロの力を得て、描いていきたいです。「フィガロの結婚」では、キャラクターがとても誇張されています。上演時間3時間半の間、伯爵の「初夜権」の行使をどう防ぐかを中心に、葛藤の度合いも大きく、そして愛する気持ちや許す気持ちも大きく表現されています。複雑なお話ではありますが、演出のプランは、すべて物語の中に隠されていると思っています。

■繊細で美しい装置と衣裳、そして家族のようなキャストとともに
今回出演する歌手の方たちの内、95%の人とは何度もお仕事をしてきています。私にとっては、家族と一緒に仕事をするような気持ちです。時にはケンカもするかもしれませんが、お互いのことを本当に愛しています。 装置、衣裳については、物語の背景を大切にするため、とてもトラディショナルなデザインにしています。「コジ」に続き、装置と衣裳を担当するロバート・パージオラさんは、レンブラントのような、美しさと繊細さを持った絵を描く方で、また一緒に仕事ができてうれしいです。現在、それぞれのパーツをどのように仕上げるかを考えているので、楽しみに待っていてください。
現時点のプランを<作品紹介>ページに掲載しています!

最新情報

2017/02/04

制作発表記者会見レポート その3~中村恵理編

■人生の大切な節目に出演してきた「フィガロの結婚」
私は、兵庫県川西市出身で、初めて1本通じてオペラに出演したのは、大阪音楽大学大学院1年生の時の「フィガロの結婚」の伯爵夫人役でした。その後、「フィガロ」のバルバリーナ役でプロとしてデビューし、バイエルン国立歌劇場へのデビューも「フィガロ」のスザンナ役でした。このように、人生の大切な節目に関わってきた「フィガロ」に、今回地元・兵庫県の素晴らしい劇場で出演させていただくことに、とてもご縁を感じて、感慨深く思っています。

■スザンナについて~共演者との化学反応が楽しみ!
スザンナは、伝える情報量が多く、狂言回しのようなところもあるので、うまく人間関係や感情を表現し、その場にいる皆さまが物語にすんなりと入っていけるような演唱を心掛けたいです。少しのリアクションの違いで伝わり方が変わるので、他のキャストの方々から出てくるキャラクターと、どういった化学反応が生じるか、楽しみです。最後の最後まで気が抜けないほど、たくさんの問題が噴出するお話しですが、皆さまと協力して、素晴らしい舞台を作っていきたいです。

■地元・兵庫への想い
中学時代、吹奏楽部に入っていて、当時、西宮北口にあった西宮球場で行われていた“吹奏楽界の甲子園”「3000人の吹奏楽」に3年間毎年出ていました!今となっては、この芸文センターのオペラが“オペラ界の甲子園”のような存在になっているのではないかと思います。関西でオペラに出演するのは、プロになってからは、今回が初めてかと思いますが、日本を代表する人気のあるオペラシリーズに出られることを、とてもうれしく思っています。

コラム

2017/01/27

【コラム】~もっと詳しく~「フィガロの結婚」

同じボーマルシェ原作「セビリャの理髪師」の続編にあたり、「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」と並び、モーツァルト三大オペラのひとつに数えられる傑作「フィガロの結婚」。1786年5月、モーツァルトが30歳の時にウィーンのブルク劇場にて初演、同年冬に上演されたプラハでは、街行く人たちがみな「フィガロ」のメロディを口ずさむほどの大成功を収めました。コンサートでもよく演奏される序曲をはじめ、名アリア、珠玉のアンサンブルが続々登場、きらきらと輝く音の宝石箱のような作品です。
現在も世界中で上演され、人々を魅了し続ける「フィガロの結婚」。こちらの【コラム】では、作曲家や時代背景についてなど、「フィガロ」をよりお楽しみいただくための情報を少しずつご紹介してまいります。
どうぞお楽しみに。

最新情報

2017/01/27

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017
『フィガロの結婚』特設ウェブサイト オープン!

『フィガロの結婚』の特設ウェブサイトがオープンしました。
こちらの<最新情報>ページでは、イベント情報、出演者やスタッフのインタビュー、メディア掲載情報など、本公演に関するさまざまな情報をいち早く皆様にお伝えします。どうぞお楽しみに!