アルマヴィーヴァ伯爵

ユンポン・ワン

Yunpeng Wang

【バリトン】

2016年、メトロポリタン歌劇場のリンデマン･プログラムを修了。「蝶々夫人」、「セビリャの理髪師」、「ドン･カルロ」で同オペラに登場。16～17年シーズンは「ロメオとジュリエット」マキューシオで再登場予定。イタリアのロッシーニ音楽祭では、前年「ランスへの旅」に続いて巨匠ゼッダ指揮「セビリャの理髪師」（コンサート上演）でフィガロを演じた。北京国家大劇院「フィガロの結婚」アルマヴィーヴァ伯爵など。中国広東省深圳出身。北京中央音楽院、マンハッタン音楽院修了。初来日。

アルマヴィーヴァ伯爵夫人

キレボヒリ・ビーソン

Kelebogile Besong

【ソプラノ】

南アフリカ出身。2013年、ベルヴェデーレ声楽コンクールファイナリスト、14年、タンペレ・オペラに「フィガロの結婚」伯爵夫人役で出演。15年、BBCカーディフ声楽コンクール南アフリカ代表。 同年、マルメ歌劇場「アイーダ」題名役、グレンジパーク・オペラ及びサヴォリンナ音楽祭にて「ラ・ボエーム」ムゼッタ役を務める。18世紀オーケストラ「フィガロの結婚」伯爵夫人役が高く評価された。16年、エッセン歌劇場、トリノ王立歌劇場、バイエルン国立歌劇場に出演。17年、パシフィック交響楽団で北米デビュー。今後、エディンバラ音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭への出演も予定されている。他に、モンペリエ歌劇場「椿姫」などでも活躍。

スザンナ

リディア･トイシャー

Lydia Teuscher

【ソプラノ】

ドイツ･フライブルク生まれ。ウェールズ音楽大学、マンハイム音楽大学修了。ザルツブルク･モーツァルト週間、エクサンプロヴァンス音楽祭、モスクワ･ボリショイ劇場、バイエルン国立歌劇場ほかで「魔笛」パミーナ、グラインドボーン音楽祭、ザクセン州立歌劇場ほかで「フィガロの結婚」スザンナ、グラインドボーン音楽祭、ザクセン州立歌劇場で「ヘンゼルとグレーテル」グレーテルなどを務める。2014年小澤征爾音楽塾「フィガロの結婚」ではケルビーノを演じた。兵庫県立芸術文化センター初登場。

フィガロ

ジョン･ムーア

John Moore

【バリトン】

メトロポリタン歌劇場のリンデマン･プログラムを修了し、2007年、同オペラにデビュー。08年には英国ウェルシュ･ナショナル･オペラ「セビリャの理髪師」でフィガロを演じ国際的にも活動を広げた。近年も、メトロポリタン歌劇場「魔笛」、「カルメン」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、グラインドボーンat BAM「ビリー･バッド」に出演、アトランタ･オペラに「フィガロの結婚」伯爵でデビューを飾った。兵庫県立芸術文化センターには14年「コジ･ファン･トゥッテ」以来、2回目の登場。

ケルビーノ

サンドラ･ピケス･エディ

Sandra Piques Eddy

【メゾ･ソプラノ】

ボストン大学芸術学部、ボストン･オペラ研修所修了。メトロポリタン歌劇場地域オーディションを経て、同オペラと出身地ボストンを拠点に全米各地で活躍している。メトロポリタン歌劇場「フィガロの結婚」ケルビーノ、「カルメン」メルセデス、「コジ･ファン･トゥッテ」ドラベッラ、「セビリャの理髪師」ロジーナ、「チェネレントラ」アンジェリーナ、「アルジェのイタリア女」イザベッラほか。昨年、英国オペラ･ノースに再招聘され「ポッペアの戴冠」ポッペアを演じて高い評価を得た。2017年には、小澤征爾音楽塾「カルメン」でも題名役を演じる。兵庫県立芸術文化センターには14年「コジ･ファン･トゥッテ」以来、2回目の登場。

マルチェリーナ

ロバータ･アレクサンダー

Roberta Alexander

【ソプラノ】

米国ヴァージニア州生まれ。1983年、「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ役でメトロポリタン歌劇場、翌1984年「ラ・ボエーム」ミミ役で英国ロイヤル・オペラに華々しいデビューを飾った。グラインドボーン音楽祭「イェヌーファ」のほか、「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィーラ等で特筆に価する成功を収め、ベルリン、ハンブルク、ウィーン、ヴェネツィアの主要オペラハウスで主役を務めてきた。最近では2014年ミラノ・スカラ座、2015年ブリュッセル・モネ歌劇場、2016年メトロポリタン歌劇場（ライブ・ビューイング「エレクトラ」で世界配信）に出演している。兵庫県立芸術文化センター初登場。

バジリオ／ドン･クルツィオ

チャド･シェルトン

Chad Shelton

【テノール】

出身地ヒューストンを拠点にすでに全米及びヨーロッパでも活躍。昨シーズンは本拠地ヒューストン･グランド･オペラにおける「トスカ」カヴァラドッシのほか、「オテロ」ロドリーゴ役でメトロポリタン歌劇場デビューを果たした。今シーズンは小澤征爾音楽塾「カルメン」ドン･ホセ役でも来日が予定されている。ヒューストンでは「カルメン」、「蝶々夫人」、「ラインの黄金」、「メリー・ウィドウ」、「魔笛」、「ビリー・バッド」、「愛の妙薬」のほか、「中国のニクソン」など現代作品でも数多く出演している。兵庫県立芸術文化センターには2014年「コジ･ファン･トゥッテ」、15年「椿姫」で登場している。

アルマヴィーヴァ伯爵

髙田智宏

Tomohiro Takada

【バリトン】

国立音楽大学卒業、二期会オペラ研修所を経て、同大学院音楽研究科声楽専攻（ドイツ歌曲）を首席で修了。2005年第4回静岡国際オペラコンクール「三浦環特別賞」を受賞。06年第４回長久手国際オペラ声楽コンクール優勝。07年よりキール歌劇場専属歌手として「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ベックメッサー、「エフゲニー･オネーギン」題名役、「ドン･カルロ」ロドリーゴ他、多数の主役を務め主に海外を拠点に活躍中。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラには13年「セビリャの理髪師」フィガロ、15年「椿姫」ジェルモンで出演。

アルマヴィーヴァ伯爵夫人

並河寿美

Hisami Namikawa

【ソプラノ】

兵庫県出身。兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。大阪音楽大学卒業、同専攻科、同大学院オペラ研究室修了。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラには05年「ヘンゼルとグレーテル」露の精、06年「蝶々夫人」題名役、07年「魔笛」侍女、08年「メリー･ウィドウ」ヴァランシエンヌ、12年「トスカ」題名役で出演。中でも「蝶々夫人」では演唱に対し、兵庫県芸術奨励賞を受賞。12年には神戸市文化奨励賞を受賞するなど多数受賞。二期会会員。

スザンナ

中村恵理

Eri Nakamura

【ソプラノ】

兵庫県川西市出身。大阪音楽大学大学院修了。新国立劇場オペラ研修所修了。2008年より英国ロイヤル･オペラに在籍し、「カプレーティ家とモンテッキ家」（アンナ･ネトレプコの代役）、「ラ･ボエーム」、「フィガロの結婚」等に出演。10年～16年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。「フィガロの結婚」、「魔笛」、「ドン･ジョヴァンニ」、「愛の妙薬」、「ヘンゼルとグレーテル」「ボリス･ゴドゥノフ」等で主要キャストを務める。ウィーン国立歌劇場ほか、欧米各国で客演。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ初出演。

フィガロ

町 英和

Hidekazu Machi

【バリトン】

国立音楽大学卒業、同大学院首席修了。新国立劇場オペラ研修所修了。ボローニャ、ミュンヘンに留学。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラではこれまで2006年「蝶々夫人」、12年「トスカ」、13年「セビリャの理髪師」、14年「コジ･ファン･トゥッテ」、15年「椿姫」に出演。新国立劇場を始めサイトウ･キネン･フェスティヴァル、セイジ･オザワ松本フェスティヴァル、小澤征爾音楽塾などに出演、また2016年12月にはNHK交響楽団デュトワ指揮「カルメン」ダンカイロ役にて高い評価を得た。

ケルビーノ

ベサニー･ヒックマン

Bethany Hickman

【メゾ･ソプラノ】

米国アイオワ州クラリンダ出身。2015年のメトロポリタン･オペラ･ナショナル･カウンシル･オーディション（北中西部地域大会）で最終選考に残り、豊かな表現力と人物造形力で急速に注目を集める。ボストン大学オペラ･インスティテュート修了。同大学では「サンドリヨン」に主演したほか、数々のオペラ公演に出演。オペラではほかに「友人フリッツ」ベッペ、「アルバート･へリング」ナンシー、「ファルスタッフ」メグ、「魔笛」他に出演。初来日。

マルチェリーナ

清水華澄

Kasumi Shimizu

【メゾ･ソプラノ】

国立音楽大学卒業、同大学院及び新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁在外研修員として渡伊。小澤征爾音楽塾特別演奏会「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼル、新国立劇場鑑賞教室「カルメン」題名役、東京二期会「カヴァレリア･ルスティカーナ」サントゥッツァ、「ドン･カルロ」エボリ公女、「イル･トロヴァトーレ」アズチェーナ等に出演。2016年「夏の夜の夢」ヒポリタで佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ初出演を果たす。二期会会員。

バルトロ

志村文彦

Fumihiko Shimura

【バス･バリトン】

武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第22回イタリア声楽コンコルソ･ミラノ部門金賞、第27回日伊声楽コンコルソ第１位他、多数入賞。東京二期会「ドン･ジョヴァンニ」騎士長でオペラデビューを果たして以後、新国立劇場、日生劇場、びわ湖ホール、錦織健プロデュースをはじめ、数多くの公演に出演。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラには11年「こうもり」ブリント、12年「トスカ」堂守で活躍。東京音楽大学講師。二期会会員。

バジリオ／ドン･クルツィオ

渡辺 大

Dai Watanabe

【テノール】

明治大学を経て東京藝術大学声楽科卒。同大学院修士課程（オペラ）修了。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラには2015年「椿姫」ガストンで出演。佐藤しのぶ主演「夕鶴」与ひょう、三枝成彰の新作オペラ「KAMIKAZE-神風-」山口耕太少尉ほか、多数のオペラに主要キャストで出演。2012年サントリーホールにてヴェルディ「レクイエム」に抜擢。フェリス女学院大学非常勤副手。日本声楽家協会講師。

アントニオ

晴 雅彦

Masahiko Hare

【バリトン】

大阪音楽大学卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルリンに留学。ドイツ･ケムニッツ市立劇場「魔笛」パパゲーノでヨーロッパ･デビュー後、ザクセン州立歌劇場、ドイツ･ラインスベルク音楽祭、ヴァドステーナ音楽祭、新国立劇場等の全国の主要な劇場で活躍。チョン･ミョンフン、ペーター･シュナイダー、レニングラード国立歌劇場管弦楽団等と共演。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラには2005年「ヘンゼルとグレーテル」、06年「蝶々夫人」、07年「魔笛」、08年「メリー･ウィドウ」、11年「こうもり」、13年「セビリャの理髪師」に出演。咲くやこの花賞、大阪文化祭賞奨励賞、兵庫県芸術奨励賞受賞。大阪音楽大学教授。

バルバリーナ

三宅理恵

Rie Miyake

【ソプラノ】

東京音楽大学卒業。同大学院修士課程首席修了。2006年より渡米し、09年バード音楽院修士課程修了。04年から4年間小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトに参加し、「カルメン」フラスキータで急遽メインキャストとして出演した他、「フィガロの結婚」バルバリーナ、「ラ･ボエーム」ムゼッタ等に出演。13年には日生劇場開場50周年「フィデリオ」マルチェリーネで好評を博し、14年新国立劇場「パルジファル」花の乙女でも出演を果たした。兵庫県立芸術文化センター初登場。二期会会員。

Yutaka Sado

【指揮】

京都市立芸術大学卒業。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年ブザンソン指揮者コンクール優勝。パリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ケルン放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、北ドイツ放送交響楽団等欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。2015年9月より、オーストリアで100年以上の歴史を持つトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任。オペラ公演では2003年エクサンプロヴァンス音楽祭「椿姫」、07年＜オランジュ音楽祭＞「蝶々夫人」、トリノ王立歌劇場の2010年「ピーター・グライムズ」、12年「カルメン」、15年「フィガロの結婚」など多くの実績を持つ。兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者。CDリリースは多数あり、最新盤はトーンキュンストラー管弦楽団を指揮した「ブルックナー：交響曲第4番＜ロマンティック＞」。著書に「僕はいかにして指揮者になったのか」（新潮文庫）、「棒を振る人生～指揮者は時間を彫刻する～」（PHP新書）等。

オフィシャルファンサイト：http://yutaka-sado.meetsfan.jp

デヴィッド・ニース

David Kneuss

【演出】

メトロポリタン歌劇場で、演出のみならず公演制作計画を監修する首席演出家として22シーズンを経た。日本では2014年に佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「コジ･ファン･トゥッテ」を演出したのを始め、ヘネシー・オペラシリーズや、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトでモーツァルトのダ・ポンテ三部作、「こうもり」、「セビリャの理髪師」（国内ほか北京・上海でも公演）、「カルメン」を演出。タングルウッド音楽祭で小澤征爾とボストン響のために「トスカ」、「ボリス・ゴドゥノフ」、「フィデリオ」、「オルフェオとエウリディーチェ」、「スペードの女王」、「サロメ」、「イドメネオ」、「ファルスタッフ」、「放蕩者の遍歴」、「蝶々夫人」を演出。タングルウッド音楽センターではラヴェル「スペインの時」、「ファルスタッフ」、ブリテン「夏の夜の夢」を演出。サイトウ・キネン・フェスティバル松本では「ティレジアスの乳房」、「ファウストの劫罰」、「ピーター・グライムズ」（フィレンツェ五月祭と共同）、「スペードの女王」を演出した。

アーサー・ウッドレイ

Arthur Woodley

【バス】

ニューヨーク生まれ。オペラ、コンサートの両面で活躍し、2016-17シーズンは「フィガロの結婚」カンザス・シティ・リリック・オペラに再登場するほか、テレンス・ブランチャード作「チャンピオン」エミール・グリフィス役でワシントン・ナショナル・オペラにデビューする。
これまで、サンフランシスコ・オペラをはじめ全米の主要な歌劇場に出演し、「フィガロの結婚」バルトロ、「ボエーム」コッリーネ、「フィデリオ」ロッコなどで活躍を重ねてきた。中でも「ポーギーとベス」におけるポーギー役は、サンフランシスコ交響楽団などとの共演や、フィラデルフィアでの舞台上演のほか、ブレゲンツ音楽祭、サヴォリンナ音楽祭などで出演している。初来日。