魔弾の射手

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2018/07/04

『魔弾の射手』東西対決特別企画!
~オットカー侯爵 東西競演対談~

この夏、『魔弾の射手』が熱い!
この7月に兵庫だけでなく東京でも上演されることは皆さまご存知でしょうか?
※東京二期会オペラ劇場『魔弾の射手』(主催:文化庁、公益財団法人東京二期会、制作:公益財団法人東京二期会)

兵庫でオットカー侯爵を演じるのは2011年のプロデュースオペラ『こうもり』にもご出演いただいた小森輝彦さん、東京で同役(東京は“オットカール侯爵”と表記)を演じるのは、2012年プロデュースオペラ『トスカ』に出演した大沼徹さん。ともに東京二期会に所属するお二人は、2013年『ホフマン物語』、15年『ダナエの愛』、18年『ローエングリン』と東京二期会のオペラ公演で同役をダブル・キャストで演じています。
これまでにも接点や共通点の多いお二人にお話を伺いました!


(左から)小森輝彦さん、大沼徹さん

◆二人の出会い
小森:最初に現場で会ったのは、09年の二期会『ラ・トラヴィアータ』に僕がジェルモン役で出演していたときでしたね。

大沼:はい、あのときは僕がアンダースタディでプロダクションに入っていました。
それから、2011年に僕が五島記念文化財団オペラ新人賞の奨学金でドイツのマイセンに留学していたとき、小森さんの所属されるゲラ歌劇場が近かったので、御招待いただきました。ちょうど12月で『ヘンゼルとグレーテル』でお父さん役を小森さんが歌われるときでした。


 小森さんが12シーズンに渡り活躍したドイツのゲラ市立劇場

小森:大沼さんは、オペラの中でも『ヘンゼルとグレーテル』が一番好きなんだって。

大沼:そうなんです。それなので、小森さんのところで上演されるというので、招いていただいたんですね。
開演前には、楽屋から客席から見学させていただいて、舞台の上にも少し乗せていただきました。小森さんの楽屋は、上手(舞台の右手側)を出てすぐのところにあるんです。

小森:僕がいた劇場では男性と女性の楽屋の位置が決まっていて、下手(舞台の左側)が女性、上手が男性になっているんですね。稽古でも女性側袖、男性側袖と言ったりして。
そう、あのときは僕ん家に泊まって帰ったよね。

大沼:はい。ご自宅にお邪魔する前にも、小森さん行きつけの居酒屋さんに連れて行っていただきましたね。

小森:せっかく来てくれたので、劇場の同僚に大沼さんを紹介したのですが、彼のドイツ語があまりにもすばらしいのでみんな舌を巻いた、ということがあって……同じ、ドイツ語を愛するバリトンの、後輩、といってはおこがましいけど、同志が出てきて……うざいな(笑)、と思いましたね。

大沼:(笑)

小森:いや、もちろん、うざいというのは冗談ですけど(笑)、とにかく、大沼さんの存在というのは、僕にとって大きな刺激であり、プレッシャー、そういう思いでいます。
大沼さんの魅力は、皆さんご存じの通り歌唱の素晴らしさだけでなく芝居がとても達者な事で、二期会の『ローエングリン』でも一緒でしたが、稽古場では「え、そこでそんな演技をするのか」という、自分の発想にはない発見をさせてもらえています。勉強になるという言い方は好きではないが勉強になる。よし、だったら自分もやってやる、という気にさせられますね。

大沼:僕にとっては、もう、小森さんは研修所のときから憧れのような存在です。「先達」という言葉がいちばんしっくりくるのですが、『ラ・トラヴィアータ』の現場のときには稽古場からの帰り道が途中まで一緒だったので、これからどうやって歌っていけばいいのか、歌で身を立てていくには今どうしたらいいか、などということをいっぱい質問しました。
稽古場では、その立居ふるまいまでずっと見てしまいますし、小森さんのドイツでのニュースなども読んだりして、なんというか、自分がこうなっていきたい、という思う方で、また今もこうしてご一緒できるという意味で、やはり自分にとっての先達となる方です。

◆今回演じるオットカー侯爵とは?
―今回演じる『魔弾の射手』のオットカー侯爵役。舞台となるボヘミアの森の領主の役で、第3幕の射撃大会を主催し、物語のクライマックスの場を作っています。それぞれどのような役と考えていますか?

小森:僕は今回が初役なんだけれど、大沼さんは?

大沼:初役です。

小森:出番は第3幕だけで少ないのだけれど、決して軽い役ではなく、独特の重みのあるものとして認識される役のひとつで、名だたる歌手が演じる役です。同種の役では、たとえば『魔笛』の弁者や侍女、『フィデリオ』のドン・フェルナンドなどがそれにあたります。プリンシパルとも脇役とも違う、威厳というか位が必要です。
たくさんいる僕の大好きな歌手のひとりに、ウィーンで活躍したエバーハルト・ヴェヒターという人がいるのですが、ウィーン州立歌劇場で『こうもり』のアイゼンシュタインといえばこの人という時代があった人。彼自身が貴族出身だからか、どのような役を歌ってどんな芝居をしても気品があるのです。彼が歌う役を僕も歌っていけたらという想いがあるのですが、やはり名盤といわれる『魔弾の射手』で彼がオットカーを歌っています。その意味でも、今回の役は自分にとっても大きくて。こういう役が一番緊張するんです。

大沼:楽譜を見てみますと、オットカールのパートは「ト音記号」で書かれているのですね。ふつうバリトンのパートは「ヘ音記号」で書かれるので、それに比べると、高い声を求められているように思われるのですが、実際に高いです。
なので、これは僕の解釈なのですけれど、もっと低い声の重い威厳に満ちた領主というよりは、どこか軽さのあるキャラクターなのかなと思っています。
感覚でいうと老舗の二代目といった感じです。どのような演出がつけられるのか、楽しみであります。

◆ドイツの森


小森さん撮影:ドイツ在住時によく訪れていたという森

―『魔弾の射手』は、ドイツの深い森から生まれたオペラというイメージがありますが、実際にドイツに生活してみて、その森の文化を感じられたことは?

小森:僕が住んでいたゲラも森の中の町といったところでしたが、そこからさらに郊外にバンガローを作った友人がいて、僕ら家族も週末そこにお邪魔して、練習していたんですよ。 夜になると蝙蝠や鹿や猪がでてきて、茸を採って食べたりもしていました。
ドイツ歌曲の詩によく’rauschen’という言葉出てきます。「ざわめく」とかそういう意味で、川水の流れや風の音を表す言葉なのだけれど、こうしてコンクリートに囲まれた生活をしていると、なんのことかわからないのですよね。風が吹けば葉っぱが鳴るでしょう、くらいにしか。
でも、実際に中に入ってみると、ものすごい音がするのね、森は。やはりそう言うところから畏敬の念も生まれるし、ドイツの人が森を人格化していくところもわかる気がします。日本と違うなと思うところは、ドイツの人は豊かになると郊外に住みたがりますね。都会を離れて森に囲まれる生活をよしとするところは、森の文化がドイツに定着している証だなと思います。

大沼:マイセンはもっと田舎でしたから、森のようなものです(笑)。僕もよく、森というか林の中を毎日散歩していました。シューベルト〈冬の旅〉の《菩提樹》に、「冷たい風が吹いて、私の帽子は飛んでいってしまったが、私はふりむかなかった」とする一節があるのですが、ある日の散歩の途上、実際に先生に丘の上の切り立ちに立つ菩提樹のところに連れていってもらったら、本当に強い冷たい風が吹いて木が「ざわめいた」のを思い出します。帽子はしっかり手で押えていましたけど。

◆兵庫県立芸術文化センターの印象


2011年『こうもり』にてアイゼンシュタインを演じる小森さん

小森:毎年、公演回数も多く、大勢のお客様で賑わっていてすごいですね。商店街の人が、気軽にオペラを観にいらっしゃる、と言う「近さ」があります。お客様の皆様が、兵庫芸文を自分のホームグラウンドというか「おらが町の劇場」として愛していらっしゃるし、誇りをもっていらっしゃるのを感じます。佐渡裕監督を含めてみんながあの劇場のことが大好きなんだな、と。もちろん佐渡さんも大人気なんですけれど、劇場が町に愛されている。


2012年『トスカ』にてアンジェロッティを演じる大沼さん

大沼:僕は2012年『トスカ』のときに出演させていただきましたが、今回『魔弾の射手』にもう一人のオットカー侯爵役で出られる町英和さんもいて、ほぼ毎朝ホテルのプールに入って身体作りとリフレッシュをしていましたね。
夜に劇場の近くで飲んでいると目に入ってくるのですが、町のいたるところにポスターが貼ってあって、なんていうかオペラの敷居の高さが感じられないのがいいですね。オペラの時期に町全体で盛り上げている感じ、あの、町の人が作るエネルギー感というのは、東京にはないですね。
そしてみなさん明るいですよね。

小森:全力で楽しみにいらしている。

大沼:家から出てオペラ観ておいしいもの食べて帰る、という一日の楽しみ方をよく知っていらっしゃるのが、うれしいですね。

小森:僕が『こうもり』で出演したのが2011年。また今回の『魔弾の射手』で兵庫の仲間に入れてもらえることになって、本当にうれしいです。

◆コンヴィチュニー演出について
※ペーター・コンヴィチュニー:東京二期会公演の演出家

小森:僕が最初に観たコンヴィチュニーさん演出の舞台は、ハンブルク州立歌劇場での『ヴォツェック』でした。

大沼:僕は、小森さんが出られた『マクベス』(2013年東京二期会)を、観に行きました。

小森:音楽に造詣がとても深い方だと思います。舞台で起こっていることはかなりセンセーショナルなものになっているのですが、音楽の非常に細かく深いところの裏付けがなされているので、安易な反論では崩せない堅固な論理構築ですね。

大沼:僕が出たのは2010年の二期会『サロメ』でした。当時、まだ若かったので――今もまだ若いんですけど――あまり話ができなかったのですが、『サロメ』は90分くらいのドラマですけど、どこを切り取っても芝居が続いているんですよね。歌っている人もそうでない人も。その整合性というか一貫性というのはすごかったです。

◆今回の『魔弾の射手』で楽しみにしていること


       にしきた商店街は「魔弾」一色!

小森:日本人とドイツ人だけでなく、ドイツ文化を担っている海外のアーティストが集まるプロダクションで、ドイツ語の薫りにまみれるのが楽しみです。ドイツオペラの元祖ともいえる『魔弾の射手』をこのメンバーで上演することは、僕にとって名誉でもあるし、責任も感じています。
また、先ほども言ったように、町に愛される劇場、兵庫芸文にまた行けることがとても楽しみです。

大沼:僕は今年40歳となるのですが、歌手としてはこれからで、節目の年になると思っています。そこで2度目のコンヴィチュニーさんの舞台を迎えることができるというのは、とてもうれしいです。『サロメ』以来7年ぶりとなりますが、あの時はできなかったことも今回はできるというところを見せたいし、成長したところを皆様にみてもらいたいな、と思っています。覚えてもらっているかな(笑)

小森:覚えているよ、それは。

大沼:そして、また芝居も大好きなので、コンヴィチュニーさんの隙のない芝居を今回もとことんまで吸収したいです。

―では、最後にお互いの公演にむけてエールを。

大沼:自分も『トスカ』で経験した兵庫の熱い1ヶ月が忘れられず、本当に楽しかったです。また僕も呼んでもらえたらなあ、と思います。小森さんも、熱い1ヶ月をお過ごしいただけたらと思います。

小森:大沼さんには、コンヴィチュニーさんと濃い1ヶ月を、生き抜いてください。
確信していますが、ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演ということですが、舞台は、二期会バージョン、東京バージョンで新しく生まれ変わることは、間違いないでしょう。そのための濃い1ヶ月になると思います。 コンヴィチュニーさんにも、よろしく。覚えているかな(笑)

▼気になる東京公演もチェック!
東京二期会オペラ劇場『魔弾の射手』
会場:東京文化会館大ホール
公演日:2018年7月18日(水)~22日(日) ※20日休演
>>詳しくはこちら

2018/07/01

公開リハーサル&ワークショップ
たくさんのご応募ありがとうございました!

「魔弾の射手」公開リハーサル&ワークショップは、6月15日(当日消印有効)をもって応募を締め切りました。
今回も定員(公開リハーサル:各日400名、ワークショップ:500名)を上回るご応募をいただき、厳正な抽選により、ご来場者を決定いたしました。

応募総数
◎公開リハーサル
17日(火) 1,254通(参加希望人数:2,270名)
18日(水) 1,196通(参加希望人数:2,181名)
◎ワークショップ
19日(木) 445通(参加希望人数:760名)

結果は、ご応募いただいた皆様に、6月30日(土)に返信ハガキを投函し、お知らせしております。
たくさんのご応募ありがとうございました。

2018/06/22

前夜祭&オペラウィーク 今年も開催いたします!

今年もプロデュースオペラ本公演の開幕前夜、にしきたの街をあげてオペラを盛り上げる「前夜祭」を開催いたします!
歌あり、踊りあり、もちろんおいしい屋台もあり!ぜひみなさまお越しください♪

また前夜祭に先がけて、オペラウィークも開催します。さまざまな企画・イベントを予定しております。
すべてのイベント、いずれも参加費無料です。どうぞお楽しみください!

<「魔弾の射手」前夜祭 ~いつもこころに被災地を~>
日時:7月19日(木)4:00PM~
会場:高松公園
備考:雨天時は3:00PMより芸術文化センター1階エントランス前にて整理券を配布します。

えほん読み聞かせイベント(4:00PM~、芸術文化センター1階研修室にて)
◆兵庫県立ピッコロ劇団の団員による楽しい絵本の読み聞かせ♪

“にしきたの射撃大会”(4:00PM~5:00PM)
◆成績優秀者にはステージで表彰式&素敵なプレゼント!

屋台(4:00PM~)
◆ボヘミア風いか焼き ◆から揚げ
◆生ビール ◆かち割りワイン ◆ジュース  など
※売切れ次第販売を終了します。

ステージ(5:00PM~6:30PM)
◆毎年大好評!中学校吹奏楽部による前夜祭開幕ファンファーレ♪
◆リピート山中 スペシャル・ステージ
◆狙って!にしきたの射手!
◆さきどり!「魔弾の射手」
◆やっぱり最後は“にしきたずっと節”

<にしきたオペラウィーク>
前夜祭に先がけて、にしきたの様々な会場でイベントを開催!にしきたがオペラに染まる!

1.「魔弾の射手』をより楽しむための勉強会
日時:7月11日(水)2:00PM~
会場:西宮公同教会 チャペルホール
講師:岡田暁生
※事前予約制 7/10(火)まで、先着100名様
※申込先=koudou@gamma.ocn.ne.jp(お名前、人数、お電話番号、をご明記ください)
勉強会チラシPDF

2.ミニ・コンサート
日時:7月14日(土)12:00PM~
会場:アクタ西宮  東館2階 中央ひろば
出演者:安藤史子(フルート)、松田晴香(フルート)、丹野桃子(ピアノ)

3.ミニ・コンサート
会場:阪急西宮ガーデンズ(1F・ウェルカムガーデン)
出演:出口裕也(オーボエ)、小西紗耶加(ファゴット) 、奥山芳弘(クラリネット)

4.オペラ グルメ&マルシェウィーク
期間:7月1日(日)~7月29日(日)
オペラとあわせて、にしきたの街でお食事やショッピングをお楽しみください!
昨年にひきつづき、QUOカードがあたる!スタンプラリーも実施します!

2018グルメ&マルシェウィーク チラシPDF【表】
2018グルメ&マルシェウィーク チラシPDF【裏】

こちらのチラシは協賛店舗や、西北活性化協議会各団体に設置しております。
また上記の各イベントやオペラ「魔弾の射手」でも配布いたします。

さまざまなイベントでオペラ「魔弾の射手」にむけて、街中が盛り上がります!
どうぞみなさま、ぜひ一緒にお楽しみください♪

お問い合わせ:西北活性化協議会 078-907-5847(10:00~18:00/月・金曜休み)
参加費:いずれも無料
主催:西北活性化協議会(アクタ西宮振興会、にしきた商店街、阪急西宮ガーデンズ、兵庫県立芸術文化センター)
後援:西宮市 協賛:プレラにしのみや管理組合

2018/05/11

「魔弾の射手」ワンコイン・プレ・レクチャー第1回が開催されました!

500円で気軽に楽しくオペラを学べ、オペラを身近に感じていただけると毎年好評のワンコイン・プレ・レクチャー。 第1回目は講師に音楽評論家の堀内修さんをお迎えし、『不思議な世界現る~「魔弾の射手」』と題して開催しました。
作品がつくられた当時の時代背景などを踏まえながら、貴重な上演映像を織り交ぜてのレクチャー。 平日の2回開催にもかかわらず、 たくさんのお客様にご来場いただきました!堀内さんのユーモアに溢れた語り口で、時に笑いもおきるなど会場は大いに盛り上がりました。 そんな楽しく学べるレクチャーの様子を少しだけ皆様にもご紹介しましょう。

主人公の成長を描いた“成長物語”
主役のマックスはいわゆる完全無欠のヒーローとは違い、さっそうとしていない。冒頭では片隅でしょんぼりしている目立たない存在。そのため、堀内さんが「魔弾の射手」をご覧になる時は、まず主人公を探すところから始まるんだそうです!今回の夏のオペラでも皆さん主役を見逃さないようにしてくださいね。そのマックスが挫折を味わいながらも成長していく、いわば“成長物語”である「魔弾の射手」。マックスのアリア「森を抜け、野を越え」でも、“不安”や“ためらい”、愛するアガーテへの“憧れ”など、様々に変化していく彼の心情が音楽によって見事に表現されています。悩める青年マックスの苦悩と成長をみんなで見届けたい、そんな気持ちにさせられるアリアです。

理想の女性
一方のヒロインは、ドイツ・オペラの正統というべき、清純な乙女・アガーテ。マックスの歌に対応するアガーテが歌う第2幕の「すぐにまどろみが」。こちらのアリアでも、アガーテの揺れ動く感情が鮮やかに歌われます。長大なアリアの中で刻々と変化するアガーテの気持ちを読み取りながら聴いてみてください。不安に駆られ心配する男性(マックス)と、それを優しく包み込む清純な女性(アガーテ)、という構図はドイツ・オペラの典型なんだそう。まさに当時のドイツの理想の女性像を体現したヒロインですね。

悪魔の登場
このオペラの大きな特徴の一つといえるのが、悪魔が登場するということ!魔弾(魔法の弾丸)を鋳造する際には不思議な出来事が次々と起こったり、いくつもの超自然現象が出てきます。悪魔や魔弾など、聞いただけでワクワクしてしまいますよね。悪魔が出てくるのはドイツ・オペラの特徴の一つで、イタリア・オペラにはそういった超自然現象はほとんど出てこないんだそうです。悪魔が登場するオペラ「魔弾の射手」に当時の人々も大いに魅せられたことでしょう。

思わず身を乗り出したくなる≪狼谷(おおかみだに)の場≫
第2幕の後半、このオペラの大きな見所はなんといっても魔弾を鋳造する≪狼谷の場≫。マックスが幻想を見たり、大岩が落ちてきたり、悪魔が現れる、などスリルに満ちたシーンです。演出家が腕によりをかけて大スペクタクルをつくり上げます。頭で考えるのではなく、まるで自分が≪狼谷≫にいるかのように感じるのです!これまで、“理性で捉え”“理解する”オペラだったのが、“感じる”オペラ、“体験型”のオペラになっていったのです。これが、「ロマン派」の始まりともいえます。もちろん演出だけでなく、音楽も強力なロマン主義の光を放ちスペクタクルをつくり上げます。まるで遊園地のアトラクションのような興奮に満ちた体験に、初めて観た人々が熱狂したことは想像に難くないですね。今回のプロデュースオペラではどのような仕掛けがとびだすのか、今から気になってしまいますね。

2018/04/28

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018「魔弾の射手」
公開リハーサル&ワークショップ 参加者募集!

『公開リハーサル』
7/17(火)・18(水) 各日とも2:00PM 参加者400名(計800名)
佐渡裕芸術監督が贈る大人気オペラ・シリーズ。今夏、満を持して挑むのは、ドイツ・ロマン派の記念碑的作品「魔弾の射手」。
本番通りの衣裳で行われる最終リハーサル(ゲネプロ)に参加できる貴重な機会です。ロマンあふれる幻想の世界を一緒に盛り上げましょう!!

オペラ創造ワークショップ『魔弾の射手』&バックステージツアー
7/19(木) 3:00PM 参加者500名
翌日に公演初日を控えた劇場で、実際の舞台装置や舞台衣裳を展示しながらオペラを創造する現場作業に携わっているスタッフが制作秘話を語ります!! 制作の裏側をのぞき見ることができるバックステージツアーも実施!
本番がより楽しいものになるのは間違いなし!!

【応募要領】
●応募資格:一般(小学生以上)
●入場料:無料
●応募方法:往復ハガキでお申込みください。ハガキ1枚につき2名様まで申込みできます。
      応募は1組1通限り。
      往信面に①希望日②郵便番号・住所・電話番号③氏名・年齢(1名または2名様分)
      ハガキの返信宛名面に返信先(住所・氏名)を記入し、下記宛先までお送りください。

      〒663-8204 西宮市高松町2-22
      兵庫県立芸術文化センター ○○○○係
      ※希望のイベント名(公開リハーサル●●日/ワークショップ)を記入
      例)公開リハーサル17日 係

●締切:6/15(金)当日消印有効 結果は7/3(火)までに返信ハガキでお知らせします。

*公開リハーサル、ワークショップ両方をお申込みの方は、往復ハガキを2枚ご用意ください。
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当日は当選ハガキをご持参ください(代理不可)。
*今回のご応募で得た個人情報は抽選にのみ使用し、使用後はすみやかに破棄いたします。


※2017年ワークショップより

2018/04/26

「魔弾の射手」ハイライトコンサート関連企画
西宮北口ハウジングギャラリーにてミニコンサートが開催されます!

兵庫県立芸術文化センターに隣接する、西宮北口ハウジングギャラリーにて、「『魔弾の射手』ハイライトコンサート ~ええとこどり!」の出演者によるミニコンサートが開催されます。

日時:2018年5月6日(日) 11:00/14:00(観覧無料、各回30分)

詳細はこちらをご覧ください(西宮北口ハウジングギャラリーのサイトが開きます)

2018/02/20

【関連企画情報】ハイライトコンサート&ワンコイン・プレ・レクチャーも同時発売!

  • 「魔弾の射手」
    ハイライトコンサート
    ~ええとこどり!

  • ワンコイン・
    プレ・レクチャー

「魔弾の射手」の曲や名場面をぎゅっと凝縮した「ハイライトコンサート」、そして楽しく詳しくオペラ予習ができる「ワンコイン・プレ・レクチャー」を今年も開催いたします。
オペラを100倍楽しむ、おトクで盛りだくさんのプレイベントにぜひお越しください!
いずれも、
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:500円(全席指定・税込)
芸術文化センター会員先行予約受付開始:2/22(木)
一般発売:2/25(日)
です。

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「魔弾の射手」ハイライトコンサート~ええとこどり!
4/25(水)・26(木) 各日2:00PM
[ドイツ語上演・日本語字幕付き/約1時間40分・休憩あり]
★インターネット予約はこちらから

毎年大好評!オペラの見どころ、聴きどころが詰まったハイライトコンサート。関西で活躍するオペラ歌手が歌い演じ、ピアニスト・伊原さんによる漫談(!)のようなお話が会場を和ませます。今回はドイツ出身のナビゲーターも加わり、ウェーバーのロマンティックな音楽とドイツの薫り溢れるオペラの魅力をお贈りします。恒例の県内ツアーも敢行!さあ今年はどの街で楽しみますか?

出演:周防彩子(アガーテ)、中嶋康子(エンヒェン)、松澤政也(カスパー)、二塚直紀(マックス)、ジェイソン・ブラスロフ(ナビゲーター)、伊原敏行(ピアノとお話)
構成・演出:木村孝夫
音楽アドヴァイザー:森 香織

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【ええとこどり県内ツアー♪】
本公演は、県内4会場でツアー公演も行います。詳しくは各会場へお問い合わせください。
※芸術文化センターでは県内ツアーのチケットお取り扱いはございません。
◆洲本公演 4/22(日) 3:00PM
洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座  TEL:0799-25-3321
◆多可町公演 5/13(日) 3:00PM
多可町文化会館 ベルディーホール  TEL:0795-32-1300
◆たつの公演 5/20(日) 3:00PM
たつの市総合文化会館 アクアホール  TEL:0791-72-4688
◆篠山公演 5/26(土) 3:00PM
篠山市立たんば田園交響ホール  TEL:079-552-3600
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【ワンコイン・プレ・レクチャー第1回】
不思議な世界現る~「魔弾の射手」
※映像つき
5/9(水) 11:30AM / 2:30PM [約1時間30分・休憩なし]
★インターネット予約はこちらから

幼きワーグナー少年に大きな影響を与えたという、ウェーバー作曲の本作品。その多彩な管弦楽法の面白さ、ロマンティックなメロディー、そして不思議な世界を実体験しているかのような場面の数々の魅力に迫ります。イタリアオペラとは一味違うドイツオペラの金字塔=「魔弾」の魅力を多角的な視点から、今年もオペラの達人・堀内修さんに徹底解説いただきます!

講師:堀内 修(音楽評論家)

【ワンコイン・プレ・レクチャー第2回】
憧憬と夢想のロマン派~ドイツオペラの幕開け
※生演奏あり
6/13(水) 11:30AM / 2:30PM [約1時間30分・休憩なし]
★インターネット予約はこちらから

ドイツ文学を知り尽くす酒寄進一さんをお招きし、文学的な視点から作品を解説いただきます。文学から始まった創作メルヘンの経緯や、当時のホラー文学ブーム、ドイツの森の存在とは?などミステリーの旅へご案内します。ドイツの歌劇場で長く活躍され、本公演出演者でもある小森輝彦さんの歌唱とともにお届けする、豪華レクチャーをお見逃しなく!

講師:酒寄進一(ドイツ文学翻訳家/和光大学教授)
出演:小森輝彦(「魔弾の射手」オットカー侯爵役/バリトン)、關口康祐(ピアノ)

2018/02/14

制作発表記者会見レポート vol.1~佐渡裕芸術監督編

先日、発売に先駆けて記者会見を行いました。佐渡裕芸術監督、ソプラノ・エンヒェン役の小林沙羅さん、装置・衣裳デザイナーのフリードリヒ・デパルムさんに公演の魅力や抱負を語っていただきました。その時の様子をご紹介しましょう!
まずは、佐渡裕芸術監督のコメントから。

■ドイツオペラへの挑戦
私どもの劇場ではこれまで様々なオペラを取り上げてきましたが、ドイツ語で上演されるオペラはモーツァルトの『魔笛』以来二作目となります。 ドイツ語圏の人々が抱くロマン主義的な世界観を実現したいと思います。それは単なる表層的なものではなく、戦争、宗教、罪の救済など、そうした精神的なものにも非常に深く繋がっていくものなのです。

■今この時代に上演する意味
『魔弾の射手』は、生々しく人の命が失われ、様々なものが崩壊した、17世紀の三十年戦争直後のボヘミアが舞台です。 この作品には罪を犯した者が救済されるというロマン主義的道徳観がありますが、現代の視点で観ても、主人公も、そして観ている我々も救われるような気がします。 また、戦争や兵器の話題が取り沙汰されるこの複雑な現代で、失ってはいけないもの、正しき道を進むリーダーについて考える機会となる作品ではないでしょうか。

■正統派の演出で描く『魔弾の射手』
この作品では、魔弾を鋳造する《狼谷(おおかみだに)》というシーンで、(元のト書きには)「火の玉が飛ぶ」という場面もあります。 テレビゲームでもとてもショッキングなシーンが出てくる現在、実際の舞台でそうした恐ろしさをどのように表現するのかというのは、非常に難しいものです。 どの演出家と、どのような舞台を作っていくのかというのが非常に大きな課題ではありましたが、そんな時に今回の演出のミヒャエル・テンメさんを知る機会がありました。 彼はオペラの現場を熟知していて、正統派で、作品自体の本質を伝えてくれる人です。彼と作品をつくることを楽しみにしています。 この作品は何層にも連なった楽しみがある作品だと思いますし、兵庫の皆さんにまた新しい喜びをこの舞台で届けられるのではないかと考えております。

2018/02/14

制作発表記者会見レポート vol.2~小林沙羅編

■初めて歌ったオペラ曲
私が『魔弾の射手』と出会ったのは小学生の時でした。「狩人の合唱」を音楽の授業で歌ったのです。その時はそれがオペラの曲だとは知りませんでしたが、 とても大好きで、みんなでよく歌っていました。ですから、私が初めて歌ったオペラの曲は『魔弾の射手』だと言えます。そのため、ずっと縁を感じていた作品でした。

■清涼剤となるようなエンヒェンを
今回演じるエンヒェンは、とにかく底抜けに明るい女性です。常に物事を前向きに捉え、何かあった時にもそれを冗談に変えてしまう力を持っている女性だと思います。 どんなに人間が暗く落ち込んで不安になっている時でも、明るくポジティブに捉える力が大切で、その力が物事を良い方向に変えていくのです。 エンヒェンはこのオペラの中で清涼剤となるような、とても大事な役だと思いますので、私自身も楽しんで演じたいです。

■7年ぶりのプロデュースオペラ参加
佐渡芸術監督プロデュースオペラへの参加は、2011年の「こうもり」以来となります。この7年間に、私の人生にも様々なことがありました。 再び兵庫の舞台に立たせていただくにあたり、私自身もどのように成長したのか感じながら、お客様と一緒に楽しみながら今回の舞台を務めたいと思います。

2018/02/14

制作発表記者会見レポート vol.3~フリードリヒ・デパルム(装置・衣裳デザイン)編

■初めての日本のプロダクション参加
今回が日本での初仕事となりますので、このようなプロダクションにご招待いただきまして光栄です。 これまでも既に準備をして参りましたが、とてもいい印象で仕事を進めております。

■作品の本質を表す舞台を
『魔弾の射手』は1821年にベルリンで初演され大成功を収めました。しかしその後、様々な政治的な面で作品が悪用されたり、誤解のもとで使われてきました。 私どものコンセプトはそれらとは異なり、この作品を純粋に取り上げたいと思っています。作品は17世紀の中頃、ヨーロッパでの三十年戦争後が舞台となっています。この戦争では、戦争による被害やそれに加えての自然災害や飢餓から、 何百万人もの人が亡くなり、人口が大幅に減少しました。今回の舞台装置は、戦争で焼け焦げた跡、十字架、錆びついた大砲など、その当時の状況を再現できるように作りました。

『魔弾の射手』というと、ドイツの森を思い出す方が多いのかも知れませんが、いわゆるロマンティックな、青々した大きな樫の木がある森ではありません。三十年戦争後の焼け焦がれた、枯れた木々がある森です。 いわゆる魔法のような、メルヘンティックな明るい森ではなく、作品背景にある世界観をこの舞台装置で表現したいと思います。


記者会見には舞台模型も登場!

2018/01/31

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018
「魔弾の射手」特設ウェブサイト オープン!

「魔弾の射手」の特設ウェブサイトがオープンしました。
こちらの<最新情報>ページでは、イベント情報、出演者やスタッフのインタビュー、メディア掲載情報など、本公演に関するさまざまな情報をいち早く皆様にお伝えします。どうぞお楽しみに!