佐渡裕芸術監督プロデュース2012 トスカ
2012【全8公演】7/19(木)・20(金)・21(土)・22(日)・24(火)・25(水)・27(金)・28(土)
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イントロダクション

永遠の都ローマを舞台に繰り広げられる愛憎渦巻く緊迫のドラマティック・オペラ。情熱のたぎりをタクトに込めてマエストロ佐渡裕がタリアオペラの真骨頂「トスカ」を描く。

これぞイタリアオペラの醍醐味!激情の炎に彩られた圧巻の傑作「トスカ」

二千年を超える都市の歴史が刻印された永遠の都ローマを舞台に、全編が観どころ聴きどころに彩られた「トスカ」。「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」・・・数々の名作を残したプッチーニの作品のなかでも、とりわけ、そのドラマティックな音楽と緊張感溢れるストーリー展開で、今なお世界中の劇場で上演され続ける人気演目の一つです。イタリアオペラの真骨頂とも言うべきこの作品に、タクトにありったけの情熱を吹き込んで、マエストロ佐渡裕が挑みます。

スカルピア男爵の「行けトスカ」(第1幕)、トスカの「歌に生き、恋に生き」(第2幕)、カヴァラドッシの「妙なる調べ」(第1幕)、「星は光りぬ」(第3幕)などのひきもきらない輝かしい名アリアの数々と、緻密に計算され尽くしたオーケストラが、怒濤のごとく物語を深め、観客は、あれよあれよという間に息をのむ一大スペクタクル・ドラマに引き込まれていくのです。

ここは愛と情熱の国イタリア。芸術文化センターでローマの夜が明ける!

昨年も好評を博した華々しいオペレッタ「こうもり」から一転して、2012年の佐渡裕プロデュースオペラはサスペンス・オペラともいうべきシリアスな作品。国内外から結集した豪華なダブルキャストで、緊迫感溢れる物語を描き出します。豊かで美しい声質と圧倒的な存在感が求められるトスカに、気鋭のスヴェトラ・ヴァシレヴァと地元が生んだ歌姫並河寿美。正義感溢れるカヴァラドッシに、ティアゴ・アランカムと日本が世界に誇るスーパーテナー福井敬。「色気」と「邪悪さ」という凄みが求められる難役スカルピア男爵にグリア・グリムズレイと斉木健詞など、充実した顔ぶれがそろいます。演劇的な舞台創りに定評のある、名指揮者クラウディオ・アバドの子息ダニエレ・アバドによる演出家チームが、イタリア人ならではの卓越した美的センスで、観るものを劇場にいながらにしてまるでローマの街中にいるような気分に誘ってくれることでしょう。

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ストーリー

物語の背景

舞台は1800年の政情不安定なローマ。1796年のナポレオンの侵攻をきっかけにいくつかの共和国に再編されたイタリアですが、わずかな期間で崩壊寸前となり、かわって反共和国派のナポリ軍が駐留していました。そのナポリ軍が送り込んだのが冷酷な警視総監スカルピアだったのです。「トスカ」は単なる愛憎劇で終わることなく、その背景に史実を巧みに織り込むことで物語にさらなる緊張感と深みを与えています。

あらすじ

貧しい生まれでありながら、歌手として成功しているトスカ。その恋人で、教会で絵を描いている共和国派の画家カヴァラドッシが、脱獄囚アンジェロッティをかくまったことから、悲劇の火蓋が切られます。美貌のトスカに横恋慕し、常からカヴァラドッシをうとましく思っていたスカルピア男爵は、彼に執拗な拷問を加え投獄します。トスカは徹底的に痛めつけられる恋人を助けようとしますが、卑劣なスカルピア男爵は、カヴァラドッシの命と引き換えに自分のものになることを要求するのです。貞節か、恋人の命か、苦悶するトスカ。極限の選択の果てに待ち受けていたのは、あまりにも残酷な結末だったのです。

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物語の舞台 ローマ

実在するローマの名所がそれぞれの幕の舞台に

物語の舞台 ローマ地図

聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会

カヴァラドッシが絵を描いている教会。脱獄囚アンジェロッティと出会う。
ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次いで高いドームをもつ天蓋のフレスコ画や
祭壇が美しい荘厳な教会。

ファルネーゼ宮殿

スカルピア男爵の執務室。バロック様式を確立したカラッチ(1560-1609)による
美しい天井画がある。現在はフランス大使館として使われている。

聖アンジェロ城

カヴァラドッシが収監され、処刑される牢獄。追いつめられたトスカが、
身を投げる 修羅場の舞台。城の頂きに天使の像があることから、聖天使城と
呼ばれる観光名所。

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演出家メッセージ

オペラ「トスカ」に寄せて ダニエル・アバド(演出)

「トスカ」は、「ベルカント」という多様な真珠粒に適した背景でしかないかのように思われがちですが、真の主役とも言えるスカルピア男爵の登場をきっかけに、演劇的な仕掛けが苛烈な展開をする作品です。私たちは、真摯に言葉を交わす二人の若者トスカとカヴァラドッシが巧妙な仕掛けによって敗北し破滅するのを目の当たりにするのです。アリア「歌に生き、恋に生き」はそれが凝縮された瞬間で、美しいロマンティックなアリアとは程遠く、むしろ人間の魂を侵食する敗北と苦痛のただ中において、切々と歌い上げられるのです。

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