最新情報

展示スペース“ポッケ”もコジ!!

芸術文化センター 共通ロビー内“ポッケ”で、『コジ・ファン・トゥッテ』関連展示が始まりました。
出演者や登場人物の紹介、舞台装置の製作風景レポートなど、『コジ』が一層楽しくなる情報が満載です。ぜひ、ご覧くださいませ。


ポッケの中央には、このオペラの登場人物、フィオルディリージとドラベッラの姉妹のイラストパネルがあるのですが、実は、こんな楽しい仕掛けが・・・


じゃーん! こんなふうに顔をくり抜いて、姉妹になりきって写真が撮れるのです!
そして、なんと! 早速試してくださったのは、姉妹役のお二人。
右がフィオルディリージ役のスザンナ・フィリップスさん、左がドラベッラ役のサンドラ・ピケス・エディさんです。ご協力、ありがとうございました!

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ワンコイン・プレ・レクチャー
レクチャー編 第2回が開催されました

オペラを様々な切り口から掘り下げ、毎年大好評をいただいているワンコイン・プレ・レクチャー。レクチャー編 第2回目は音楽評論家の堀内修さんを講師にお迎えし、『心変わりはどうして!?~危険な恋の物語』と題したレクチャーを開催しました。堀内さんのお話を以下にまとめますと・・・

『コジ・ファン・トゥッテ』はたわむれの恋の物語。初演された1790年当時は皆楽しんだのに、19世紀、市民が力を持ちだし、道徳を重視する世の中になると、“不道徳な”オペラとして蔑まれるようになります。19世紀には、命を捧げるほどの“真実の愛”が好まれたので、『コジ』に描かれるような“たわむれの恋”は疎まれたのです。しかし19世紀末、リヒャルト・シュトラウスらによって再評価が進み、『コジ』は傑作として復権、現在では上演回数も多い人気作となっています。
モーツァルトの音楽には、“心を変える力”があります。音楽によって“変わる”ということは、オペラにとっての大切な資質で、モーツァルトはそれを深く理解していました。リヒャルト・シュトラウスでさえ、「心変わりをする瞬間を音楽で描くことは、モーツァルトにしかできない」と言ったほどだそうです。
そして現代、1970年代頃からさまざまな解釈で『コジ』は上演されるようになりました。これは、220年前に書かれた簡単な軽いオペラ、ではなく、現代の私たちにとっても深い作品であり続けています。そして、いまもなお解決されない、人間の複雑な心理に迫る作品なのです。
・・・興味深く、分かりやすいお話に、客席の皆様も熱心に耳を傾けていました。堀内さん、ありがとうございました。


「観終わったら、パートナーを疑いたくなるかもしれません(笑)」という堀内さん。確かに、彼らの心変わりは、とてもひとごととは思えない、私たちにとっても現実的なできごとかもしれません。さて、美しい音楽の中にあって、どんなふうに登場人物たちが心変わりしていくのか、皆さんの目と耳で、しっかりと確かめてくださいね。

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いよいよ始動!顔合わせが行われました!

先日、ついに演出家、海外キャストが来日し、6/17に東京のスタジオで初顔合わせが行われました。

顔合わせ後、演出家デヴィッド・ニース氏より、今回の演出、美術プランについての説明が行われました。
「伝統的なものを重視し、クラシカルで美しい舞台にしたい」というのがニース氏のコンセプト。舞台美術の面では、18世紀の劇場を彷彿とさせるようなプロセニアムアーチ、ナポリの空を模した幕などが使われ、作品の世界観が美しく表現されるようです。
キャラクターづくりに関しては、歌手たちに対し、「いつも崖っぷちにいて、安定しない立場にいてほしい」というニース氏。そして、そんなキャラクターたちが、どのような物語をかたちづくっていくのかは、リハーサルの過程でも練られていくのです。
これからの1ヶ月間、出演者、スタッフが一丸となって創る、まさに“なまもの”の舞台。期待は膨らむばかりです!


演出プランについて説明するニース氏と熱心に耳を傾ける歌手陣

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佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2014 「コジ・ファン・トゥッテ」
公開リハーサル&ワークショップ 参加者募集!

『公開リハーサル』 佐渡監督のプレトークあり
7/15(火)・16(水)各日2:00pm(終演 5:15pm予定) 参加者各回400名(計800名)
本番直前の総仕上げ、本番通りの衣裳で行われる最終リハーサル(ゲネプロ)に参加できる貴重な機会!
本番へ向けて緊迫した舞台総稽古を一緒に盛り上げましょう!

オペラ創造ワークショップ『コジ・ファン・トゥッテ』 &バックステージツアー
7/17(木)3:00pm 参加者500名
翌日に公演初日を控えた劇場で、実際の舞台装置を前に、オペラの現場スタッフが制作秘話を語る!
舞台の裏側をのぞき見ることができるバックステージツアーも実施!本番がより楽しくなるのは間違いなし!

【応募要領】
●応募資格:一般(小学生以上)
●入場料:無料
●応募方法:往復ハガキでお申込みください。ハガキ1枚につき2名様まで申込みできます。
      応募は1組1通限り。
      往信面に以下をご記入ください。
      ①希望日
      ②郵便番号・住所・電話番号
      ③氏名・年齢(1名または2名様分)
      ハガキの返信宛名面に返信先(住所・氏名)を記入してください。
●宛先
 〒663-8204 西宮市高松町2-22
 兵庫県立芸術文化センター ○○○○係

 ※希望のイベント名(公開リハーサル●●日 または ワークショップ)を記入
  例)公開リハーサル15日 係
●締切:6/27(金)当日消印有効
結果は7/8(火)までに返信ハガキでお知らせします。

*公開リハーサル、ワークショップ両方をお申込みの方は、往復ハガキを2枚ご用意ください。
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当日は当選ハガキをご持参ください。(代理不可)
*今回のご応募で得た個人情報は抽選にのみ使用し、使用後はすみやかに破棄いたします。


2013年『セビリャの理髪師』ワークショップより

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アジア・キャストの皆さんをご紹介!

今回の上演は、メトロポリタン歌劇場等で活躍する歌手陣の組と、アジア出身で国際的に活躍する歌手陣(アジア・キャストとお呼びしましょう)とのダブルキャストでお贈りします。
ここでは、アジア・キャストの皆さんを、全員と交流があるという、フィオルディリージ役小川里美さんのコメントを交えながらご紹介したいと思います。

キャストのプロフィールはこちら

ドラベッラ役:フイリン・チュウ(メゾソプラノ)
中国・上海出身、現在はドイツを拠点に活躍する気鋭のメゾソプラノ。
小川さん「ミラノ留学時代、“同じ釜のパスタを食べた”仲で、今でも一緒に洋服を買いに行くほど。物語同様、姉妹のような存在です! そして、私が出会った中で“アジアで一番セクシーなオペラ歌手”!」「お互いの恋の話をしたこともあるので、今回、舞台で恋の話を演じるというのは、気恥ずかしい気もします(笑)」

グリエルモ役:キュウ・ウォン・ハン(バリトン)
韓国・ソウル出身のハンさんは、当センターではお馴染みでしょう。力強い歌声と豊かな表現力、さらにアジア人離れしたスタイルと端正な顔立ちで醸し出す存在感は、まさに韓流スター! 小川さんは、当センターでの『トスカ』や佐渡監督指揮の河口湖での『第九』でご一緒され、歌手として、友人として信頼できる方、とおっしゃっていました。

フェルランド役:ジョン・健・ヌッツォ(テノール)
「稽古場の中で彼が一声歌うと周りの空気が溶けてしまうような、とても甘いロマンティックな声」と小川さんも絶賛する美声のテノール。ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場などの世界の主要歌劇場でも出演を重ねた実力派であることは、もはや言うまでもないでしょう。お堅いフィオルディリージも陥落間違いなし! 客席の皆さんも、陥落間違いなし!

デスピーナ役:田村麻子(ソプラノ)
京都出身、現在はニューヨークを拠点に活躍し、日本では久しぶりのオペラ出演になるという田村さん。しかもこのデスピーナ役で、学生時代に初めて舞台を踏んだのだそうです。
小川さん「かわいらしく、とてもチャーミングな方で、まさしくデスピーナ! いつもたくさんのことを考えてらして、彼女と音楽の話をするのはとても楽しいです。家に遊びに来てくださるほどの仲ですが、実は共演は初めてなのです。」

ドン・アルフォンソ役:町 英和(バリトン)
昨年の『セビリャの理髪師』では、ドン・バルトロ役でバッソ・ブッフォ(低音域の滑稽役)ぶりを発揮し、大いに会場を沸かせた町さん。まだ若手ながら、幅広い役をこなしていらっしゃるだけに、老巧?なドン・アルフォンソをどのように演じられるのか、楽しみです。ちなみに小川さんとは、新国立劇場研修所の同期で、卒業後は初めての共演となるのだそうです。

6人の絶妙なアンサンブルが肝となる『コジ・ファン・トゥッテ』。アジア・キャストの結束に、期待大です!

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ワンコイン・プレ・レクチャー
レクチャー編 第1回が開催されました

オペラを様々な切り口から掘り下げ、毎年大好評をいただいているワンコイン・プレ・レクチャー。レクチャー編 第1回目はコレペティトルとして活躍する三ツ石潤司さんを講師にお迎えし、『コジ・ファン・トゥッテ、~モーツァルトが遺した奇跡の音楽』と題したレクチャーを開催しました。
コレペティトルは、オペラ等舞台作品の稽古の過程で、オーケストラの代わりにピアノ伴奏をするだけではなく、歌手等の指導、助言をする仕事です。これは、オーケストラ・スコアに書かれていることや歌詞の内容、原語の発音も把握し、必要な音を、流れを止めることなくピアノで弾き、また欠席の歌手がいればそのパートを自分で歌う…というように、作品のすべてを理解し、かつ即興的な技術も持っていなければ務まらない仕事なのです。フルトヴェングラーやカラヤンといった名指揮者も、コレペティトルを経てキャリアを積みました。
そんなコレペティトルの仕事について、実際のオペラ制作の現場の様子についてお話しいただき、実際に、『コジ』の楽曲を題材に、どのように音楽づくりをしていくのか、実演していただきました。


講師の三ツ石潤司さん。ウィーンやパリをはじめ、ヨーロッパ各地の劇場や音楽祭でコレペティトルとして活躍されました。兵庫県のご出身ということもあり、気さくな語り口で、貴重なお話をしてくださいました。
モーツァルトについては、「天才だけど、努力して勉強した人。彼の音楽は誰にでも分かりやすいように思えるが、聴く側も勉強しなければ分からないことがたくさんある。」と熱く語られました。


三ツ石さんご自身が携わったプロダクションのリハーサル現場の様子を、写真や映像でご紹介いただきました。


『コジ』より三重唱「風よ 穏やかに」を題材に、音楽的な稽古をしている様子を実演していただきました。モーツァルトは、人間の心理や生理を音楽にする天才ですが、実際にそれがどのように音楽に表れているのか、どのように音楽にしていくのかを、お話しされました。三ツ石さんは、「モーツァルトの音楽はとても素晴らしいので、なんとなくやっても良く聴こえるけれど、それ以上を目指すのがプロ」と、アンサンブルでのバランスのとり方や、フレーズのまとめかたなど、細かい点を歌手に助言されていました。
歌手は左より、神田行雄さん(バス)、西村薫さん(メゾソプラノ)、森井美貴さん(ソプラノ)。美しい三重唱が、稽古の過程でさらに完成度を増していく様子が、よく分かりました。本来、お客様にはご覧いただくことのできない“舞台裏”を、特別に見せてくださった皆さんの演奏に、会場も大盛況でした。

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スザンナ・フィリップス出演
METライブビューイング上映のお知らせ

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の上演作品を映画館でご覧いただける「METライブビューイング」。5月に上映される2作品に、当センターの『コジ・ファン・トゥッテ』でフィオルディリージを演じるスザンナ・フィリップスさんが、立て続けに登場します。『ラ・ボエーム』のムゼッタ役、そして今夏と同じ『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ役での出演です。ぜひ、ご覧ください。

■『ラ・ボエーム』<5/10(土)~16(金)上映>
指揮:ステファーノ・ランザーニ
演出:フランコ・ゼフィレッリ

上映館、開始時間等の詳しい情報はこちら (METライブビューイング《松竹》のページが開きます)

■『コジ・ファン・トゥッテ』<5/24(土)~30(金)上演>
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:レスリー・ケーニッヒ

上映館、開始時間等の詳しい情報はこちら (METライブビューイング《松竹》のページが開きます)

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